就業支援ハンドブック実践編
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○Aさんの感想・意見「職業準備支援を利用して上記目標に取り組み、今の職場や転職先の職場でもうまくやっていけるようにしたい。特に不注意によるミス等、苦手なことを補完する手段を知るとともに、ストレスを溜めないようコミュニケーションを上手に行えるようにしたい。」との感想であった。○発達支援センター担当者の感想・意見「発達支援センターでの面談を通じてAさんの障害特性の整理は進んでいたが、職業センターでの職業評価を受けた結果、想定していたよりも職務遂行に係るスキルが高いことが分かった。そのため、必ずしもすぐに転職活動やオープン・クローズの選択をする必要はなく、まずは職業センターの職業準備支援を利用して対人技能やストレス対処等のスキル向上を図ることがAさんの今後にとって重要と感じた。」との感想であった。○ナビゲーターの感想・意見「職業準備支援の利用状況を確認しながら、必要に応じて職業紹介を行いたい。」との感想であった。6 帰すう(職業準備支援の開始から現在までの状況)職業準備支援を正式利用し、Aさんは障害特性や対処法等について、ナビゲーションブックにまとめた。終了後は、ナビゲーターと相談しながら障害を開示した就職活動を行い、1社から内定を得た。しかしながら、在職中の職務と比較検討した結果、最終的には内定した会社は辞退した。現在は、在職中の職場における適応上の課題について定期的に職業センターで相談を行い、職場適応に向けた取組みを行っている。第2章 (参考事例) グループワーク、模擬的就労場面の活用等によるアセスメントとプランニング58第2章 事例1

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