身体障害者補助犬のひとつであり、視覚障害者の歩行を安全にサポートする大切なパートナーとなります。障害物を避け、階段などの段差を教えるなどのサポートだけでなく、視覚障害者の自立生活の大きな支えとなっています。国家公安委員会より認定された施設において、一定期間訓練を受けた犬で、白または黄色のハーネス(盲導犬用の胴輪)をつけています。このハーネスを通して盲導犬の動きがユーザー(視覚障害者)に伝わり、安全に歩くことができます。平成14年5月、身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の同伴受け入れを義務づける「身体障害者補助犬法」が成立しました。さらに、補助犬を伴う人が施設を円滑に利用できるように、都道府県等への補助犬の同伴等に関する窓口の設置や民間の事業所等での補助犬の使用受け入れの義務化など、法律の改正がなされています。専用の簡単な作業用治具を用意する必要があったことと、作業を覚えるのに少し時間がかかったこと以外は、受け入れの際に困ったことはありませんでした。事故のリスク等を心配して、視覚障害者には工場勤務はできないと思われがちですが、Fさんは現在、E事業所にとって欠かせない戦力になっています。本人の人柄も明るく前向きで、仕事にも熱心に取り組んでくれるので、職場の雰囲気がとてもよくなりました。E事業所では、障害者雇用をしているという特別な意識はありません。周囲の社員が自然体で受け入れていることがよい結果につながっています。」と話しています。9盲導犬
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