視覚障害者の職場定着推進マニュアル
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Question3030歩行訓練を受けるには 歩行訓練は、主に視覚障害者のリハビリテーション施設や、一部の医療機関・団体等で実施しています。 入所や通所による訓練のほか、訪問による訓練を実施しているところもあります。 詳細については、各都道府県または各市町村の障害福祉所管課に問い合わせてください。歩行訓練士 歩行訓練士とは、視覚障害者の生活訓練の一部を担当する訓練士のことで、視覚障害者が建物内や道路を安全に移動または歩行し、交通機関を利用するための訓練にあたります。視覚障害者の歩行手段としては、手引き(ガイド)による歩行、白杖を使用しての歩行、盲導犬を使用しての歩行、電子歩行補助具を併用しての歩行などがあります。歩行訓練士は、これらの使用方法や操作技術を指導します。 視覚障害者、特に全盲などの重度視覚障害者の雇用に際しては、多くの事業主が通勤についての不安を感じているようです。訓練を受けた視覚障害者は、基本的に公共交通機関を利用して単独で通勤することができます。全盲者も、訓練施設や盲学校等で歩行訓練を受けており、白杖等を使用した安全な歩行技術を身につけています。 通勤経路が決まったら、歩行訓練士に通勤訓練を依頼し、必要な回数の歩行訓練を行った後は一人で通勤することが可能です。 会社によっては、混雑時のリスクを避けるために、勤務時間をずらす等の配慮をしているところもあります。視覚障害者は移動が困難だと思いますが、通勤や職場内の移動は一人でできるのでしょうか?Q1A1 一人で通勤することが可能です。

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