3535 一般に十分な照明がない場合や、逆に直射日光のもとなど明るすぎるところでは、目の疲労感が増大するといわれています。弱視者は、人によって見え方がさまざまであり、特に明順応や暗順応に障害がある場合は、照明や採光に配慮が必要になります。 まぶしすぎる、暗すぎると感じる明るさは一人ひとり違うので、視覚障害者本人とよく話し合って対応方法を検討してください。 具体的な対応方法としては、「南側の窓はブラインドを下げる」、「蛍光灯にシェードをかけて光をやわらかくする」、「デスクスタンドを利用する」、「遮光眼鏡をかける」等が考えられます。 視覚障害者は、一般的には目が不自由なだけでほかの面は特に健常者と変わらないので、勤務時間や仕事量、仕事内容については、健常者と同様に本人の能力や経験により決めていきます。 ただし、障害の種類や程度は人によってさまざまであるため、通勤を考慮して勤務開始時間をずらしたり、仕事に慣れるまでの間は業務量を調整している場合もあります。 また、眼疾患によっては目の疲労を感じやすいことがあり、適宜休憩をとることが望ましい場合もあります。 糖尿病や腎臓病などのもともとの疾患がある場合には、定期的な通院など個別の配慮を要することがありますので、本人とよく話し合ってください。A3 照明や採光などを検討しましょう。A4 勤務時間について調整する場合もあります。
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