視覚障害者の職場定着推進マニュアル
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QuestionCCC3636P55「視覚障害者のガイド(誘導)方法 クロックポジション」 席を離れる時や席に戻った時にも一声かけることが大切です。 不在であることを知らずに話しかけて、返事がないということを避けるためにも、「○○に行ってきます」「戻りました」等、声をかけてコミュニケーションをはかることが大事です。 視覚障害者に口頭で説明する場合には、具体的に伝えることが大切です。 「これ」「それ」「ここ」「そこ」という指示代名詞は避け、「右」、「左」、「前」などの説明のしかたをすると、わかりやすくなります。 物の位置については、時計の文字盤を例にとって、「9時の位置に電卓があります」という説明をすることもできます。これは、クロックポジションと呼ばれています。HECK!HECK!HECK! 中心に暗点があったり角膜の中央が濁っている場合などには、顔を傾けて斜めの方向から見ることがあります。 このように、見え方によっては目線が合わないこともあることを理解し、安易に「こちらをまっすぐ見てください」などの声かけをしないことが望まれます。A2A3 説明は具体的にします。 目線が合わないこともあります。視覚障害者とのコミュニケーションで配慮することはありますか?Q4A1 一声かけることが大切です。 全盲や重度の弱視の場合は、声でその人が誰であるか判断しています。また、いきなり話しかけられても自分に話しかけられているのかわかりにくい場合があります。 「○○さん、△△です」というように、相手の名前を呼びかけてから、自分の名前を名乗るとわかりやすくなります。

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