視覚障害者の職場定着推進マニュアル
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QuestionCCCCCC4040P64「生活訓練(入所・通所・在宅)を実施している施設、機関」P64「視覚障害者を対象とした職業訓練を実施している職業訓練機関」 視覚障害者に対するリハビリテーションは、目が見えなくなったことによる不便さを解消あるいは軽減していく訓練を通じて自信を回復し、次の目標を見つけることを目的にしています。 医療機関における治療やリハビリテーションの見通しがたった段階で、日常生活で生じる課題に対して、その課題の解決や軽減を目的とした訓練を行います。 代表的なものとして、「目が見えない、見えにくい」ことによって「一人で歩けない」、「文字の読み書きができない」、「料理等ができない」といった不便さを解消するための、①歩行訓練、②コミュニケーション訓練、③日常生活動作訓練があります。 歩行訓練では、白杖を使用して安全を確保し、一人で目的地まで移動できるような訓練を行います。 コミュニケーション訓練では、点字の読み書き、拡大読書器や音声パソコンの操作法等を習得し、文字処理ができるようにします。 日常生活動作訓練では、「お茶を入れる」、「料理をする」、「洗濯する」などの動作を一人で行えるような訓練をします。 こうした訓練を通じて基礎的な生活能力を習得し、再び仕事に就くための準備をしていきます。 これらの訓練は生活訓練(社会適応訓練)と呼ばれており、視覚障害者のリハビリテーション施設や一部の医療機関、団体等で受講することができます。 休職中の視覚障害者が職場復帰する場合や、事業所を移転する場合などに通勤訓練として歩行訓練を活用している会社があります。HECK!HECK!HECK!A2 職場復帰のために、新たに職業訓練を受講する場合もあります。 生活訓練を終了し基礎的な生活能力を習得した後に、必要に応じて専門技能を身につけるための職業訓練を受ける場合があります。 たとえば、「受障前の業務に復帰することが困難であり配置転換をする場合、新たな職務に必要な基本的なパソコン操作技術を習得するための訓練を受ける」などです。 現在実施されている職業訓練の科目は、パソコン操作による事務処理技術の習得、情報処理技術の習得を目的とした科目が中心となっています。HECK!HECK!HECK!視覚障害者のリハビリテーションはどのようなものですか?企業において活用できるものはありますか?Q7A1 主に生活訓練と職業訓練を行います。

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