視覚障害者の職場定着推進マニュアル
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1ガイドの4つの条件❶安全性❷能率性❸見た目の自然さ❹視覚障害者、ガイド者両者にとってのやりやすさ2 5050(1)基本的な姿勢◆ガイド者は、視覚障害者も自分の身体であると考え、常に二人分の幅を確保しながら歩いてください。視覚障害者の外側の手や肩が、物にあたったり触れたりしないように気をつけなければなりません。 幅だけでなく、上部(頭や顔面)にも注意が必要です。◆本人の右側を歩く方が良いのか左側が良いのか、また、肩につかまってもらうのが良いのか肘が良いのか、視覚障害者本人に確認してください。◆歩く速さは個人差が大きいところです。視覚障害者本人に確認のうえ、速さを調節してください。◆誘導する際には、視覚障害者の前に立って肘の上を持ってもらいます。 この形で半歩先を歩いていきます。視覚障害者はガイド者の腕や肩を通して進む方向やスピードなどの情報を得ることができます。◆身長差があるとこの方法はやりにくい場合もあり、その場合は肩に手をおくことが多いようです。 ガイドはこの4つの条件を満たしていることが大切です。この条件の中では、❶の安全性が最優先されます。❷、❸、❹については、❶を満たしたうえで、あったほうが良いという順になります。はじめにガイドの基本

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