5151(2)狭いところの通過(3)状況の説明 環境に変化があっても視覚障害者にはわからない場合がありますので、なぜそのような行動をとるのかなど、その理由を説明してください。たとえば、歩道上に障害物があって、それを避けるためにやむを得ず車道を歩かなくてはならないときなどです。(4)1段の段差 また、急に向きを変えたりせずに「右に寄ります」とか「次の角を左に曲がります」などと一声かけてから行動してほしいという方もいますので、声かけが必要かどうか視覚障害者本人に尋ねてみてください。◆二人分の幅が確保できないような狭い場所を通るときは、ガイド者が「狭いところですので、私の後ろにはいってください」などの声をかけます。そして、自分のガイドしている側の腕を後ろに回し、視覚障害者にガイド者の後ろにはいってもらい、一列になって歩きます。◆狭いところが長く続くような場合は、ガイドをやめてガイド者の肩に手を置いたり、背中に触れたりしながら歩いてもかまいません。◆さらに一人分の幅も確保できず横歩きしなければならないような場合は、お互いの手の甲を触れながら横歩きしてください。◆段差のあるところを歩くときは、いったん立ち止まって「一段上ります(下がります)」などと声をかけます。必要に応じて、上る(下がる)前に、視覚障害者にガイド者の横に位置してもらうようにします。◆まず、ガイド者が先に上って(下がって)止まります。その際、視覚障害者が上る余地を考えて少々前に位置するようにし、足は動かさないようにします。◆視覚障害者が上ったら、必要に応じ「段差は終わりです」と声をかけます。
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