第3章 ◆ 職場の手話 目で見る言葉-それが手話です  手話は、多くの聴覚障害者が自分たちの言葉として日常的に使用しているコミュニケーション方法で、手 の表現や体の動作、表情を総合して構成されています。  手話の語順や文脈構成は、必ずしも音声語の文法に 従っていないため、「手話は語彙が少ない」「文法的に 不明瞭」などと見られがちです。しかし、手話は音声 語とは異なる文法を持った言語だということを理解す る必要があります。  聴覚障害者が、職場内で、たとえ上手ではなくても 手話のできる上司や同僚がいることを発見したときの 心理的な安堵感は、想像以上のものがあるといわれて います。  手話はこのように、聴覚障害者と聴覚障害のない人の間に親近感を生じさせ、また相互関係のきっかけを 与えてくれる最もよいコミュニケーション手段であ る と い え ます。職場では、少しでもかまいませんか ら、できるだけ多くの人が手話を覚え、使えるように なることが望ましいでしょう。  ここでは職場でよく使う手話を紹介します。 ※「手話は言語である」と定義した「障害者権利条約」 が平成18年12月13日の国連総会において全会一致 で採択され、手話が言語として国際的に認知されま した。 手話がわかると、気持ちが早く通じます [手話](が) 両手の人差指を向かい合わせ 糸を巻くように回転させる [わかる](と) 右てのひらを胸にあて 下におろす [気持ち](が) 右人差指で左胸あたりに 小さな円を描く [早く] 親指と人差指を閉じた右手をすばやく 左に動かしながら人差指を伸ばす [通じ](ます) 両手の人差指の先を 近づけて合わせる コミュニケーションは、まず「あいさつ」から おはよう。 右手のこぶしをこめかみにあて さっと下におろす こんにちは。 両手の人差指を立てて 胸の前に寄せ合わせ 人差指を折る こんばんは。 開いた両手を左右から 顔の前に寄せて交差させる おやすみ。 右手のこぶしを こめかみにあてる はじめまして。 右てのひらを下に向け、人差指を 残して 4 指を握りながら上にあげ 両手の人差指を立てて 胸の前に寄せ合わせる よろしくお願いします。 握った手を鼻にあて 少し前に出し 右手を顔の中央から 斜め下におろす しばらくですね。 両手の指背側を合わせ 左右に開く すみません。 右手 2 指で眉間をつまむ しぐさをして 右手を顔の中央から 斜め下におろす あいさつは、コミュニケーションのきっかけです。 相手にまっすぐ目を向け、顔の表情豊かに心の動きを表しながら、手指を動かしましょう。 ありがとう。 左手の甲に右手を直角にのせ 上に少しあげる どういたしまして。 右手を胸の前で左右にふる ご苦労さま。 左の腕を右のこぶしで 2 回軽くたたく また会いましょう。 2 指を前に向けてひねり 両手の人差指を立てて 胸の前に寄せ合わせる お元気で、また来てください。 [元気](で)で両手のこぶしを下 に向けて 2 回上げ下げする [また]2 指を前に向けて ひねる [来て]右人差指を胸のほうに 向けて少し引き寄せる [ください]右手を顔の中央 から斜め下におろす お体をお大事に。 右手で胸を丸くなで 胸にあてた左手の甲を 右手でなでる さようなら。 手を振るしぐさをする 「時」の表現 休日 [休む]てのひらを下に向け 中央方向へ水平に動かす 日曜日 [赤]唇に人差指を あてて右に引き [休む]てのひらを下に向け 中央方向へ水平に動かす 月曜日 [月]2 指で三日月の形を表す 火曜日 [火]上に向けた右手を左右に回転 させながら上にあげていく 水曜日 [流れる]上に向けた、てのひらを 左胸から右下に動かす 木曜日 [木]両手 2 指で輪を作り 上にあげながら間を広げる 金曜日 [金]2 指の輪をふるわす 土曜日 [土]指でつまんだ土を こぼすしぐさをする 1日 「1」を左肩から 右肩へ移動する 1週間 「7」をくるりと前に 回転させ [間]胸の前に平行に開 いた両手を下に動かす 1か月 右手の親指と人差指で 輪を作って頬につけ 前に動かしながら 人差指を伸ばす 1年間 筒状にした左手の親指に 右人差指をふれて1回転させ [間]胸の前に平行に開 いた両手を下に動かす 時の表現は、「現在」「過去」「未来」の3つの大きな系列に分かれています 今日、今週、今年などを表す場合は、「今」を表す手話に、時の表現を組み合わせま す。また、動きの大きさで状況の違い(今 すぐ、今日など)を表現します。 昨日、先週、昨年などは、「過去」の手話の動きを基本に、数字や時の表現を組 み合わせます。昔、以前などは動きの大 きさで表現に変化をつけます。 明日、あさって、来週、来年などは、「未来」の手話の動きを基本に、数字や時の表現 を組み合わせます。将来、今後などは動 きの大きさで表現に変化をつけます。 今 過去 未来 両てのひらで胸の前を 軽く押さえる 右てのひらを肩のあたりで 後ろに向けて動かす 右てのひらを前に向け 押し出すように動かす 今日 昨日 明日 両てのひらで胸の前を 軽く押さえる 数字の「1」を 後ろに向けて動かす 数字の「1」を立てて 外側に回転させながら前に出す 「問いかけの表現」 どうですか? 右てのひらを上に向け 左右に振る 誰ですか? 右手の甲側で頬をなでる いつですか? 両手を上下にしてそれぞれを 親指から順に折りながら握る なぜですか? 左てのひらの下側に 右手人差指を入れる どこですか? 指を少し曲げた右手で 胸の前を押さえ 右人差指を立てて 左右に振る どちらですか? 人差指を立てた両手を 交互に上下させる 何ですか? 右人差指を立てて左右に振る いくつですか? 右手を親指から順に 2 回握る 会議で発表するのは、誰ですか? [会議](で)親指を立てた両手を2回ほど軽く合わせる [発表する]両手の指で指文字「レ」を作って口の前に置き、前に出す [誰ですか]右手の甲側で頬をなでる 問いかけの表現  会話には、「~ですか?」という問いかけの表現が頻繁に出てきます。問いかけをするときには、そのものごと(場 所、人、時間など)を示し、必ずたずねるような表情で補い、 質問しているということを明確に伝えましょう。また、状 況や相手によって動作の強弱を変えると、軽い疑問になったり詰問調になったりします。ですから、会話の内容に応じて、動作の強弱をうまく使い分ける必要があります。  丁寧に質問する場合などは、問いかけるものごとを示し た後に「ですか?」をつけることもあります。 コーヒーと紅茶どちらが好きですか? コーヒーと 左手でカップを握り、右 手でスプーンでかき 混ぜるしぐさをする [赤]唇に人差指をあてて右に引く 茶紅の 左手でカップを握り、右手でティーバッグを上下させるし ぐさをする どちらが 人差指を立てた両手を交互に上下させる 好 き 右手の親指と人差指を開いてのどにあて、指を下げながら閉じる 元気ですか? [体]右手で胸を丸く なでる [元気両手のこぶしを下に 向けて 2 回上げ下げする です[か?]右手を前に出す オフィスでよく使われる手話 会社 両手の 2 指を立てて頭の横で 互い違いに前後に動かす 通勤 親指を立てた右手を 前後に動かす 交通機関 両手の指先を向かい合わせて 左右から交差させ 両手を斜め下へ おろしていく タイムカード [時間]腕時計を指す しぐさをし 右手をカードに見立てて 差し込むしぐさをする 朝礼 頭につけたこぶしを 下におろし 両手の 4 指を 折り曲げる 残業 [仕事]開いた両手の指先を2 回近づけ 垂直に立てた右手で寝かせ た左手の上を乗り越える 有給休暇 [給料]顔の前で左てのひらの上に右手2 指で作った輪をそえて手前に引き寄せ [休む]てのひらを下に向け中央方向へ水平に動かす レクリエーション 指文字「レ」を示し [楽しい・うれしい]開いた両手を胸元で交互に上下させる 給料 顔の前で左てのひらの上に右手 2 指で 作った輪をそえて手前に引き寄せる 研修会 両手のこぶしを交差させて 手首を振り 両手の小指側を2 回軽く合わせ 両手で「屋根」の 形を作る ボーナス 両手 2 指で水引きを結ぶしぐさをし [給料]顔の前で左てのひらの上に右手2 指で作った輪をそえて手前に引き寄せる 手当 左手の甲を右てのひらで軽くたたき 「お金」を表す 人事課 人差指で「人」を書き 指文字「ジ」 指文字「カ」 開発 両てのひらを向かい合わせて 前に開きながら 2 回進める 完成 両手で円を描き 両手を下におろしながら5 指をつまむ 伝票 右手 4 指の指先で 左てのひらを右に払い 左てのひらの上で伝票 をめくるしぐさをする 帳簿 左てのひらの上で 2 指を つまんだ右手を右へ動かし 重ね合わせた両手を 左右に開く 計算 右手 4 指の指先で 左てのひらを右に払う 計算機 右手でキーを押すしぐさをする チェック [調べる] 折り曲げた 2 指 を目のあたりで左右させる 打ち合わせ 親指を立てた両手を 2 回ほど軽く合わせる 手続き 左手の甲を右てのひらで 軽くたたき [だから]両手の親指と人差指を 組んで少し前に出す 制服 両手の指先を曲げて 組み合わせ 親指を立てた両手で 服を着るしぐさをする 机 両てのひらで胸の前に 机の角を描く 椅子 左手 2 指に右手 2 指を掛ける コピー 左てのひらを下に向け、軽く広げた右手を つかんで下におろしながら閉じる 電話 親指と小指を立てた右手を 耳と口にかけてあてる ファックス(FAX) 左手の 2 指を耳と口にあて 右手を前に押し出す コンピュータ 両手の人差指を同時に 右に回転させる パソコン 左手で指文字「パ」を示し 右手でタイプを打つようにする インターネット 右手で指文字「イ」を作り 筒状にした左手の周囲を前方に 1 回転させる ホームページ 両手の親指を立てて同時に軽く押し 次に両腕を下げて同様に軽く押す メール 右手で指文字「メ」を作り 胸の前で前後させる 携帯電話 右手で指文字の「ヒ」を作り 耳のあたりにあてる A:今日は2時から会議を開きます。 [今日](は) 両てのひらで胸の前を軽く押さえる 腕時計を指すしぐさ をする [2 時] 右手の人差指と中指を 横にする [から]    右手の指先を前に    向けて左に払う B:打ち合わせの内容は何ですか? 親指を立てた両手を2回ほど軽く合わせる 左てのひらを体側に向けてその中を右人差指でかき回す 右人差指を立てて左右に振る A:4月から仕事の内容が一部変わるので、説明があります。 [4 月] 右手で「4」を示し、 左手で「月」を示す [から] 右てのひらを前方に向けて前に出す [仕事](の)開いた両手の指先を2 回近づける [内容](が)左てのひらを体側に向けてその中を右人差指でかき回す B:場所はどこですか? A:3階の [場所](は)全指を少し曲げた右手で胸の前を押さえる [どこ]人差指を立てて左右に振る (です)[か?]右手を前に出す [3 階[]3(階の])(の)右手3右指手を3 横指にをし横てにして上にあげる 親指を立てた両手を2 回ほど軽く合わせる [開きます] 閉じた両てのひらを前に 向けて並べ、左右に開く 手話で会話をするときの留意点  手話には、音声言語の助詞にあたる単語がほとんどあり ません。ですから、例えば「給料はいくらでしたか?」と いう文章を手話で表現する場合は、「給料(は)」「いくら」 「(でした)か?」というように、ほとんど助詞なしに手話 単語を並べて、文脈を作ることになります。  また、語順については、ときによってはいくつかの表し 方がありますが、内容の具体化を工夫しながら、見てよく 分かる表現を心がけることが基本です。 技術的には、 職 ①手の位置と方向(動き)を正確に ②相手の理解度を確認しながらスピードを調節 ③身ぶりや表現に気持ちを込める  という 3 点に留意することが大切です。 [一] 右人差指を横にする [部] 指文字の「ブ」を示す [変わる](ので) 人差指を立てた両手を 交差させる [説明](が) 左てのひらに右手の指 先を軽く 2 回つける [あります] 右てのひらを体の 前に軽く置く 第二会議室です。 [第二]右手の人差指と中指を横にして右に振る [会議]親指を立てた両手を2回ほど軽く合わせる [室]両てのひらで前後左右に四角く囲む [です]右てのひらを体の前に軽く置く A:今、説明した仕事の内容がわかりますか? [今] 両てのひらで胸の前を 軽く押さえる [説明](した) 左てのひらに右手の指先を 軽く 2 回つける [仕事](の) 開いた両手の指先を 2回近づけ [内容](が) 左てのひらを体側に向けて その中を右人差指でかき回す B:わからないので、もう一度説明してください。 [わからない] 右てのひらで 2 回肩を払う [ので(だから)] 両手の親指と人差指を 組んで少し前に出す [もう一度] 親指と人差指で輪を作り 数字の「1」を前に出す B:わからないことは、また質問していいですか? [わからない] 右てのひらで 2 回肩を払う    [こと](は) 左てのひらの上で右4指を 曲げて「┐」の形を作る [また] 2 指を前に向けてひねる [質問](して) 右手の指をそろえてほほにつけ そのまま前に出す A:いいですよ。遠慮なく何でも聞いてください。 [いい](ですよ) 右小指をあごに 2回あてる [遠慮] 向かい合わせた両手 を同時に手前に引く [なく] 手のひらを外から内向き に 1 回ひねる [何でも] 親指と人差指を立てた右手 を揺らしながら右へ動かす [わかり](ますか?) 右てのひらを胸にあて 下におろす [説明](して) 左てのひらに右手の指先を 軽く 2 回つける [いい(かまわない)] 右小指をあごに2回 あてる  [聞いて] 右手指先を手前に 向けて引き寄せる [ください] 右手を前に出す 右手を前に出す [ください] 右手を前に出す 手話に対してそれぞれの立場から F社の場合 仕事上の指示もほとんど手話で ―上司の立場から  当課には約100名の従業員がおり、4班に分かれて作 業をしています。聴覚障害者はそのうち3つの班に2名 ずつ、計6名働いています。そのいずれの班にも手話の できる社員が配置され、朝礼での手話通訳から仕事上の 指示・伝達まで、聴覚障害者と聴覚障害のない社員の間 に立って、円滑にコミュニケーションを進めています。  ただし、正確な作業を要求される複雑な業務指示 や、安全衛生上の伝達事項などは、筆談を交えて行っ ています。 簡単な手話なら自然に身につく ―同僚の立場から  最初は話がうまく通じるかどうか不安でした。でも 一緒に仕事をするうちに、自然に「おはよう」「さよ うなら」といったあいさつから、「ここ」「そこ」「早 く」「ゆっくり」といった簡単な手話を覚えてしまい ました。仕事上で複雑な話をするときには手話の上手 な同僚を呼んで伝えてもらいますが、日常会話程度な ら、私も含めて班全員が手話で障害者と話をすること ができます。  ただ、どうしても片言の手話では打ちとけた会話が できません。会社では、外部の手話講習会に毎年数名 ずつを受講させて手話通訳者を養成しているので、私 も来年は希望して本格的な手話を身につけたいと考え ています。 もっと多くの同僚と手話で話をしてみたい ―聴覚障害者の立場から  聴覚障害者同士で話をするときは手話と口話を使っ ています。また、手話のできる同僚の人とは手話で話 をしますが、内容が複雑な場合は筆談をお願いしてい ます。この工場では手話のできる人が大勢いるので気 分的に非常に楽ですが、もっと多くの同僚と手話で話 をすることができれば、とてもうれしいと思います。 A:昼食はどうしますか? [昼] 右手 2 指を眉間にあてる [食](は) 右手 2 指を上下させて 食べるしぐさをする [どう(何)] 右人差指を立てて 左右に振る (します)[か?] 右手を前に出す A:私は社員食堂に行きます。 [私](は) 人差指で胸をさす [社(会社)] 両手の 2 指を立てて頭の横 で互い違いに前後に動かす [員] 親指と小指を立てた両手を 揺らしながら左右に開く [食] 右手 2 指を上下させて 食べるしぐさをする A:食べたらバレーボールをやるので、一緒に行きましょう。 [食べ] 右手 2 指を上下させて 食べるしぐさをする [た] 両てのひらを上に向け 閉じながら下にさげる [ら(後)] 右てのひらを前に 向けて押し出す バレーボールのトスのしぐさ をする B:私は下手なので、いいです。 A : 大丈夫よ。 [私](は) 人差指で胸をさす [下手(なので)] 右てのひらで前腕を 払いあげる [いいです] てのひらを前に 向けて左右に振る [大丈夫](よ) 右手の指先を左肩と 右肩に順にあてる B:お弁当を持ってきました。あなたは? [お弁当](を) 軽く曲げた左手の上を右てのひらで 2 回横にこすりつけるようにする [持ってきました] 左てのひらの上で右手をむすんで、 一緒に手前に引き寄せる [あなた](は?) 右人差指でさす 指を使った表現  [堂](に) 全指を曲げた右手を 前に置く  [一緒](に) 両手の人差指を 左右から合わせる  [行きます] 右人差指を行く方向に 動かす  [行きましょう] そのまま両手の人差指を合 わせて行く方向に動かす  親指から小指まで、5 本の指はそれぞれ固有の意味を持っています。例えば、親指を立てれば「男性」を表し、小指を立てると「女性」を意味する 手話になります。こうした指の持つ意味をうまく 組み合わせて使うと、簡単に下記のような単語を 覚えることができます。 親 指=男、父、息子 小 指=女、母、娘、姉、妹 中 指=兄、弟 薬 指=(姉、妹)、薬の手話にも使う 人差指=これ、あれ、私、あなたなどをさし 示すときに使う  手話表現は、日常的な動作やものの形、その意 味、シンボルから生まれたものが中心となってい ます。その手話表現のもとになったものを理解す ると、手話の習得も早くなるでしょう。 みんな一緒だから楽しいわよ。行きましょう。 [みんな] 右てのひらを下に 向けて水平に回す [一緒] 両手の人差指を 左右から合わせる [だから] 両手の親指と人差指を 組んで少し前に出す [楽しい](わよ) 両てのひらを胸にあて 交互に上下させる [行きましょう] 両手の人差指を行く方向に動かす 生産現場 でよく使われる手話 工夫 人差指をこめかみに あててひねり 握った両手の手首を交差させ 両手を 2 回ひねる 加工 やや曲げた左手に 右てのひらをかぶせ [作る] 右 手 の こ ぶ し で 左 手 のこぶしを 2 回軽くたたく 注意 軽く開いた両手を上下に置き それぞれを強く握りながら体に引きつける 禁止 両手で「×」を作る 安全 [落ち着く] 両てのひらを 上に向けて胸元からおろす 点検 [調べる] 折り曲げた 2 指 で目のあたりを左右させる あと始末 右てのひらを前 方に向けて出し 両てのひらを向かい合わせ そのまま左から右へ動かす 報告 [発表]両手の指で指文字「レ」を作って 口の前に置き、前に出す 達成 [目標]左手で顔の前に筒 を作って右人差指をあて [終わり] 両手を下にお ろしながら 5 指をつまむ 部品 指文字の「ブ」 を示し [品]親指と人差指で作った 輪で「品」を描く 機械 2 指を立てた両手を前に向け 交互に回転させる 寮 [寝る]右手のこぶしを 頭につけ  両手で屋根の形を作り 前に動かす 工場 2 指を立てた両手を前に 向けて交互に回転させ 両手で屋根の形を作り 前に動かす 社宅 [会社]2 指を立てて頭の横で 互い違いに前後に動かし 両手で屋根の形を作り 前に動かす 工具 [作る]右手のこぶしで左手の こぶしを 2 回軽くたたき 指文字の「グ」を示す ヘルメット 両手でヘルメットを かぶるしぐさをする 作業着 [仕事]開いた両手の指先を2 回近づけ 親指を立てた両手で服を 着るしぐさをする  整理整頓 両手を下におろしては順次 右に移動させていく 確認 [調べる]折り曲げた 2 指 で目のあたりを左右させ [認める]両腕を立てて こぶしを作って下におろす 旋盤 左手のこぶしのそばで 右手のこぶしで円を描く 溶接 左手で顔面を覆い 右人差指を左右に振る 塗装 左てのひらに右人差指で 吹きつけるしぐさをする 調整 親指と人差指でつまみ 両手を交互に上下させる 材料 左手のこぶしの背に、右手のこぶ しを重ねる動作を 2 回くり返す フォークリフト 左手 2 指を前方へ出し 上にあげる 生産量 [作る]右手のこぶしで左手のこぶしを 2 回軽くたたき [量]両てのひらを上下に向かい合わせ、右手を上下させる 品質 [品]親指と人差指でつくった輪で「品」を描き [質]右人差指で左手の甲から上にすくいあげる 生産現場 でよく使われる手話 ルールを守りましょう。 [ルール](を)両手で 指文字「ル」を作る [守り]軽く開いた両手を上下に置き、 それぞれを強く握りながら体に引きつける [ましょう(必要)]両手でコの字 の形を作り、引き寄せる 通路や階段や非常口に、 物を置かない。 [通路](や) てのひらを向かい 合わせて前に出す [階段](や) 右手を垂直→水平→垂 直の順に階段状に右下 から左上にあげる [非] 両手の人差指で縦に平 行線を描き、さらに 3 指を左右に開く 左てのひらの下から右 手 2 指の先を前に向け て飛び出すようにする [口] 右手人差指の先を 口もとで回す [物](を) 両手で四角い物を なぞるしぐさをする [置(か)] 両手のひらを向かい合わせて 物を置くしぐさをする [ない] 顔の前で手を左右にふる 加工したら、 チェックします。 [加]やや曲げた左手に右てのひらをかぶせる [工]右手のこぶしで左手のこぶしを上からたたきつける [したら]両てのひらを握りながらおろし、右てのひらを前に向けて押し出す [チェック]折り曲げた 2 指で目のあたりを左右させる 緊急時 の手話 A:火事などの災害が発生したときは、この呼び出し灯が点灯します。 [火事](などの) 両手で屋根を作り 下から指先を上に向けた右手を炎のように 揺らしながらあげる [災害](が) 「災」の字の形を作る [発生](した) 囲むようにした左手の中から 右人差指をすばやく上へあげる A:点灯したときは、避難口から出て広場に行ってください。 [点灯](した) すぼめた右手を手前に向 かって 2 回ぱっと開く [とき](は) 左てのひらに右手の親指をつけ それを軸に人差指を回転させる [避難] 両腕を振って 逃げるしぐさをする [口](から) 右人差指の先を 口もとで回す B:ここにいては危険ですか? [ここ](に) 右人差指を下に向け 2 回指さす [いて](は) 両手を握って下におろす [危険](ですか?) 両手全指を軽く折り曲げ 胸を 2 回ほど軽くたたく A:この部屋は、担当者以外立ち入り禁止なので、注意してください。 [この] 右人差指で部屋を 指さす [部屋](は) 両てのひらで 前後左右に四角く囲む [担当] 右手を右肩に のせる [者] 右手の親指を 立てる [以外] 両手の甲を合わせて 左手を前に押し出す [とき](は) 左てのひらに右手の親指をつけ それを軸に人差指を回転させる [この] 右人差指で呼び出し灯の 方向を指さす [呼び出し灯](が) 右手をあげて回転させる [点灯](します) すぼめた右手を手前に向 かって 2 回ぱっと開く [出て] 左手の下から 2 指を伸ばした 右手をはじくように前に出す       [広] 右てのひらを下に向けて 左から右へ大きく水平に回す [場](に) 全指を曲げた右手を前に置く [行ってください] 右人差指を広場の 方向へ動かす 緊急時の手話を決めておこう  作業中の火災などで、緊急に避難しなければならないときに備え、 聴覚障害者が一目見て理解できるように、緊急避難時の手話や身ぶり 表現をそれぞれの職場で決めておくことが必要です。  そして、この手話を示したら、「ただちに避難」だということを聴 覚障害のあるなしに関わらず、職場内の全従業員に徹底しておいてく ださい。 [立入] 両手の人差指で「入」の 字形を作って前に倒す [禁止] 両手で「×」 を示す [なので] 両手の親指と人差指を 組んで少し前に出す [注意](して) 軽く開いた両手を上下に置き、それぞ れを強く握りながら体に引きつける [ください] 右手を軽く 前へ出す 指文字 (50音) あ い う え お か き く け こ アルファベット アルファベット アルファベット アルファベット アルファベット アルファベット 影絵のきつね 手話の数字 アルファベット カタカナの の「A」 の「I」 の「U」 の「E」 の「O」 の「K」 「9」 の「B」 「コ」の一部 さ し す せ そ た ち つ て と アルファベット の「S」 手話の数字 「7」 カタカナの 「ス」 手話の 「兄弟」 手話の 「それ」 アルファベット の「T」 カタカナの 「チ」 カタカナの 「ツ」 手そのものを 示す 手話の 「…と」 な に ぬ ね の は ひ ふ へ ほ アルファベット の「N」 カタカナの 「ニ」 手話の 「盗む」 手話の 「根」 カタカナの 「ノ」 アルファベット の「H」 手話の数字 「1」 カタカナの 「フ」 カタカナの 「ヘ」 「帆」をかたど る ま み む め も や ゆ よ アルファベット の「M」 手話の数字 「3」 手話の数字 「6」 「目」を かたどる 手話の 「同じ」 アルファベット の「Y」 指を 3 本立てて 甲を示す 手話の数字 「4」 ら り る れ ろ わ を ん アルファベット カタカナの カタカナの カタカナの カタカナの アルファベット アルファベット カタカナの の「R」 「リ」 「ル」 「レ」 「ロ」 の「W」 の「O」 「ン」 濁音例 ぎ 半濁音例 ぽ 促音例 っ 長音 指文字を横に移動させる 指文字を上下に移動させる 指文字を後方に引く 人差指で「I」と空書する数字 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 2 指で輪を作る 人差指を立てる 2 指を立てる 3 指を立てる 4 指を立てる 親指を横に 向ける 親指と人差指を 示す 親指と 2 指を 示す 親指と 3 指を 示す 親指と 4 指を 示す 10 11 12 13 14      人差指を      折り曲げる 「10」を示し  「1」を示す 「10」を示し 「2」を示す 「10」を示し 「3」を示す 「10」を示し 「4」を示す 15 16 17 18 19 職 「10」を示し 「5」を示す 「10」を示し 「6」を示す 「10」を示し 「7」を示す 「10」を示し 「8」を示す 「10」を示し 「9」を示す 20 30 40 50 60 70 80 90 100 2 指を 折り曲げる 3 指を 折り曲げる 4 指を 折り曲げる 親指を 折り曲げる 「6」の指を 折り曲げる 「7」の指を 折り曲げる 「8」の指を 折り曲げる 「9」の指を 折り曲げる 親指と 2 指を つけ合わせる 右手人差指を はね上げる 200 300 1000 2000 3000 右手 2 指を はね上げる 右手 3 指を はね上げる A B 親指と 3 指を 1指で「千」 つけ合わせる と空書する 2 指で「千」と空書する 3 指で「千」と空書する1万 1億 1兆 A B 全指を 「万」と つけ合わせる 空書する A B 指文字 「イ」と 「サ」 空書する A B 指文字 「ル」と 「エ」 空書する