---------------------------------------------------------------------------- 事例2 ジョブコーチ支援を活用して倉庫内作業で就職した事例 ---------------------------------------------------------------------------- 安森 江里さん(24歳) 疾患名:外傷性脳損傷(主な障害は記憶障害、注意障害、遂行機能障害)、 精神障害者保健福祉手帳2級 受障後に大学を中退し進路を決めかねていたが、 主治医や就労支援機関からのアドバイスや支援により、 ジョブコーチ支援を活用した職場実習を経て、 鶴田運輸株式会社(社員数200人)において 倉庫内でのピッキング作業員として働きだした。 シーン2 - 1 職場実習開始までのプロセス 安森さんは大学時代に登山中の滑落事故によって、受傷しました 手術、入院を経て、回復期 リハビリテーション病院に通院しながら 自宅で過ごしていました 回復期リハビリテーション病院へ定期通院した ある日―― リハビリ頑張っていますね 安森さんはこれから何をしていきたいですか 主治医 村下Dr. 同じ世代の人たちと同じように働きたい気持ちはあります ただ、今の自分は働けるのか そしてどのように活動すればいいのかわからないんです そうであれば 今の「働きたい」という気持ちを大切にして とにかく行動してみたらどうですか まずはハローワークに相談してみるのが いいと思いますよ …というわけで、 高次脳機能障害と診断されているのですが 私にできる仕事はありますか? そうですね 安森さんはどんな職種を希望しますか? また、仕事する際には会社に どんなことを配慮してもらいたいですか? ハローワーク専門援助部門 田山指導官 え…? あ 私… 何も考えてなかった… 安森さん、 障害者職業センターは知っていますか? 障害者職業センターでは 安森さんが仕事に就くために必要なことを 一緒に考えてくれますので、 ぜひ相談してみてください 安森さんは 障害者職業センターを訪ねました よろしくお願いします 大学を中退してずっと自宅にいました 病院の先生が心配してくれて就職を勧められました 働けるかどうか不安ですが挑戦してみようと思って… そうですか、すると働くのは初めてですね これから安森さんの挑戦をお手伝いしていくために 職業相談・職業評価をさせていただきたいと思います また、安森さんの主治医や病院のスタッフの方から 情報をいただきたいと思いますがよろしいですか 刈谷カウンセラー もちろんです 主治医も協力してくれると言っていました。 わかりました では、就職を目標にがんばっていきましょう! 用語解説 職業相談・職業評価 円滑な就職活動、適切な職業選択、安定した職業生活のために、面接や各種検査、作業評価等を実施して現在の状況や職業能力・適性を整理します。職業相談・職業評価の結果に基づき、就職や職場適応に必要な支援計画(職業リハビリテーション計画)を策定します。 職業評価や病院からの情報収集の結果、 安森さんは地域障害者職業センターの 職業準備支援を受けることになりました これから、実際に働く上での課題と 対応方法を一緒に考えていきましょう よろしくお願いします がんばりましょう 職業準備支援では 模擬的な就労場面でのさまざまな体験を通じて 安森さんの希望する職務の検討、 安森さんの障害特性の把握、就労する上で課題となる事項や 自分に合った働き方の整理、 就労する上で事業所に配慮してもらいたい事項の整理を行いました 事務作業 チェックをお願いします 生産工程・労務作業 また、職場での基本的なルールやマナーの講座を受講したり、 職場での報告・連絡・相談場面の対応の仕方を練習する グループワークを体験しました。 講座 グループワーク 毎日の作業の感想はいかがですか? まだ緊張しています その日やるべきことや作業の指示を聞いても 忘れてしまうことがあるみたいです 作業も何度教わっても覚えるのが難しいです 私は本当に就職できるのでしょうか…? 焦ることはないですよ まずは安森さんが毎日つけている メモリーノートの作業手順書欄に 指摘されたミスを書き込んで、 常に確認するようにしてみると いいかもしれませんね こんな風にね なるほど! ところで 作業をしていて楽しいことはありますか 体を動かす作業は楽しいです 自分が役に立てる仕事なら何でもいいと思いますが 机で作業するよりも 体を動かす仕事の方が合っているかもしれません 確かにピッキング作業ではいきいきとしていましたね 今度ハローワークで希望の求人を探しましょう 面接のときには私も同行しますよ ありがとうございます これからもがんばります 職業準備支援が終了してまもなく、 安森さんは刈谷カウンセラーと一緒に ハローワーク主催の就職面接会に参加しました もうすぐ会場に着きますが 大丈夫ですか? とても緊張していますが、 とにかく明るく元気に面接にのぞみます! そう、その調子! 当たって砕けろですよ 就職面接会会場 安森さんは、鶴田運輸の企業ブースで面接に臨みました はじめまして 人事担当の渡辺です 当社の社員数は200名です 大規模なロジスティクスセンターがあり、 大手商社の商品をピッキングして 顧客や営業店舗に配送しています 今回の求人はそのセンターでの軽作業や 簡単な事務作業です 安森さんは今まで このような作業をしたことがありますか? 障害者職業センターでやったことがあります 体を動かすのが好きなので何とかできると思います こう申し上げては失礼かもしれませんが 安森さんは障害があるようには見えないのですが… 精神障害者保健福祉手帳をお持ちですよね はい、高次脳機能障害があります 安森さんは学生時代に事故で負った 脳の外傷により 作業の工程を覚えるのに時間がかかったり 同時に複数の作業をこなすのは 苦手であるといったことがあります 口頭で説明してもわかりにくいと思いますし 採用するかどうか決める前に 御社で職場実習をさせていただけませんか その際には、ジョブコーチ支援を活用したいと考えています ジョブコーチですか…? ジョブコーチは 障害のある人が職場で継続して働けるように 本人や職場のみなさんを支援する専門家です 実習のときから就職した後も本人が慣れるまで 直接職場に出向いてきめ細かな支援を行います なるほど、私たちにもアドバイスをもらえるのは 確かに心強いですね 安森さんの職場実習を受け入れられるか 社に帰って相談してみます よろしくお願いします 数日後―― 刈谷カウンセラーへ 鶴田運輸から職場実習受け入れOKとの電話がありました そうですか OKですか! ありがとうございます 早速安森さんに連絡します! 用語解説 ジョブコーチ支援 ジョブコーチが職場に出向き、雇用の前後を問わず必要なタイミングで、きめ細かな人的支援を行います。 障害者本人に対して、職務を遂行するための支援や仕事をする上で円滑にコミュニケーションをとるための支援などを行います。また、事業主や職場の従業員に対して、障害特性に配慮した雇用管理や職務内容の設定に関する助言などを行います。 詳しくはP78を参照ください。 シーン2 - 2 職務における障害特性への対応 安森さんの職場実習を開始するに当たって 鶴田運輸で関係者を集めての打合せが行われました 安森さんの職場実習期間は1か月間とします 就業時間は午前8時から午後3時ですが 昼休みが入るので1日6時間となります 月曜から木曜までの週4日で実施したいと思いますがいかがですか? はい よろしくお願いします あとは、安森さんの作業内容ですが… 何をお願いしたらいいでしょうか 現場の指導担当 植村主任 ロジスティクスセンター内での各種作業に従事するための 必要な要件を整理してみました 安森さんに担当してもらう業務としては、 ピッキング作業と発送作業の補助業務が適当と考えます ■ ロジスティクスセンター内での作業整理票■ 作業名  内容  要件1(身体負担)  要件2(理解・判断)  要件3(対外的なコミュニケーション)  要件4(資格・スキル)  時間・頻度 製品の発注 委託先業者との折衝、発注書の作成、発注先への連絡  不要  必要  必要  PC操作  終日 荷受け  発注した製品をトラックから降ろす  負担大  不要  不要  不要  1〜2時間/1日 製品の仕分け・収納  製品番号や実物を見ながら、倉庫独自の管理番号を貼付し、所定の棚へ仕分ける  ややあり  多種多様な製品の仕分け判断が必要  不要  フォークリフト資格あればなお可  2〜3時間/1日 受注  顧客や委託元業者の営業店舗からの注文を受ける。注文書の作成(システムへの入力)  不要  顧客への返答含めて即時判断必要  必要  PC操作  終日 ピッキング  注文書に沿って倉庫内の棚から商品をピッキングしてくる  ややあり  不要(一定の基準が分かれば)   不要  不要  終日 商品の加工・包装  ピッキング後、一部の商品については組立や名入れなどの加工のほか、サイズに合わせた包装を施す  不要  商品数が多く、どの商品を加工するのか、具体的にどのように加工すべきかは即時的な判断を要する  不要  スピードを要する  終日 発送  発送地域ごとに商品を仕分け、コンテナに積む  ややあり  不要(一定の基準が分かれば)   不要  スピードを要する  1時間30分/1日 清掃(原則全員)  倉庫内を清掃する  ややあり  不要  不要  不要  30分/1日(朝) このほか、職場のみなさんに対して、 高次脳機能障害の特性や対応の仕方、 安森さんの障害の状況などについて 説明する機会をいただけないでしょうか その方が双方にとって 安心できるのではないかと考えています ぜひお願いします 日時はこちらでセッティングします ピッキング作業については 作業マニュアルがあると取り組みやすいので 後ほど植村主任と ご相談させてください 阿波ジョブコーチ わかりました 職場実習が始まるまでに まずはこちらで準備してみます 安森さん 来月からよろしくお願いします こちらこそ よろしくお願いします 職場実習までの間に 刈谷カウンセラーによる 学習会が実施されるとともに 植村主任と阿波ジョブコーチとで マニュアル作成の打合せが行われました 職場実習 初日―― 今日からよろしくお願いします こちらこそよろしく 早速作業に取りかかりましょう わかりやすいマニュアルが できましたね 阿波ジョブコーチの アドバイスのおかげです 安森さんに作業を教える際、 どのように指示したらよいのでしょうか はじめは植村主任がやって見せてください その後、安森さんにやってもらい できなかったところを再度 指導してください 慣れてきたら 安森さんにマニュアルを見ながら ひとりでやってもらい 様子を見てください 手 順 @ 台車と折りたたみコンテナを持ってくる A 注文書を1枚取る B ( 台車を押しながら)注文書にある商品番号の上3けたと、 棚の番号を照合して場所を特定する C 注文書にある商品番号と棚にある番号を照合する D 注文書にある商品の必要数をコンテナに入れる E 注文書に記載された商品が全てピッキングされたら、所定の場所へ持っていく F 注文書の担当者欄に署名してコンテナと一緒に所定の場所に置く 植村主任は マニュアルに沿って 安森さんへ作業を教えていきました このほか留意点としては 一度に複数の指示を出さないことや 口頭で指示したことは 必ずメモを取ってもらうことが考えられます そういえば 安森さんはいつもメモのようなものを持っていますね 高次脳機能障害者の多くがメモを活用しており、 これを一般的にメモリーノートといいます。 記憶を補う重要なツールとなります 事務的な連絡や当日のみの業務連絡などがあるときは 安森さんのメモリーノートを確認してください 間違っているときは修正する内容を伝えてください 植村主任が伝えたことを安森さんが 適切に理解しているかの確認にもなります ※メモリーノートの詳細はP48を参照 そうですか… 他人の手帳をのぞき見しているようで 気が引けてしまいますね… たしかに はじめはそうかもしれませんね しかし、大事なことや指示したことが 間違って認識されたり忘れられたりしてしまうことは、 会社にとっても安森さんにとっても 避けたいことですよね そのためには指示を出す方の確認が必要なのです そう、視点を変えてメモリーノートを 一種のコミュニケーションツールと 捉えてみてはいかがでしょうか 安森さんはメモリーノートを ご家族にも、友人にも私たちにも見せてくれていますよ そこから話題が広がるんです いずれにしても、安森さんは 障害によって一度覚えたことでも忘れてしまったり ミスが出やすい傾向があるので 根気強く繰り返し説明していただくようお願いします わかりました その後 植村主任の丁寧な指導と 阿波ジョブコーチのアドバイスにより 安森さんは少しずつ作業を習得していきました 1週間経ったある日―― 安森さん 少しずつ仕事を覚えてきたようですね よく頑張っていますよ はじめはメモリーノートも 指示抜けが目立ちましたが 毎日内容を一緒に確認・修正するようにしてからは 抜けはなくなり メモリーノートを介して 安森さんとの話題も増えてきました 安森さんも 植村主任に見てもらうことで 安心すると言っていましたよ そうそう、この間 昼前に行う発送作業の補助をしてもらおうと その日の朝に場所と時間を伝えておいたのですが 来なかったのです この前も同じことがありました そのたびに本人を呼びに行っています 1日の流れは基本的に同じなので 安森さんも理解できていると思いますが どのタイミングで次の行動に移るのかの判断が 難しいようです スケジュール表をメモリーノートに書き込み、 安森さんにはそれを見ながら1日の作業を してもらうのはいかがでしょう なるほど 早速やってみます そして、翌日から安森さんのメモリーノートに その日の作業スケジュールを書き込むように指導したところ、 同じようなミスはなくなりました もう移動しなきゃ 1か月間の職場実習が終了し 関係者が集まり話し合いの場が もたれました 安森さんの仕事ぶりは いかがでしたか? 作業ペースを徐々に上げていく必要はあると思いますが 当初に比べミスもなくなり ほぼきちんと作業ができています 当社としては 安森さんの就業日数を週5日にして 正式採用したいと思います 安森さん よかったですね おめでとう! ありがとうございます 少しでも会社の 役に立てるように これからもがんばっていきます 就職後もジョブコーチ支援は 継続されましたが 作業ペースが向上したこともあり ジョブコーチ支援は終了 その後は定期的なフォローアップで 対応することとなりました シーン2 - 3 安定した雇用継続を図るための対応 安森さんへのジョブコーチ支援が終了して 6か月後―― 安森さんはその後いかがですか? おおむね順調です メモリーノートの確認は継続して行っています ノートへの記入と確認は ほぼ習慣化しているようです ただ 気になるのは… ときどき安森さんが 仕事に飽きているような印象を受けることがあります のんびり作業をしていたり ほかの作業を気にしているようなんです 障害の程度や個人の性格によって異なるので 一概には言えませんが 同じ業務の繰り返しが仕事への飽きや モチベーションの低下につながることがあります 定期的な面談実施のポイント ・ 任された業務の大切さや、会社の中で重要な役割を担っていることの説明 ・ 目標の設定と、仕事ぶりのフィードバック(プラス面を重視して) ・ 不安なことや悩みがないか、希望することがあるかなどの確認 モチベーションの維持・向上 そこでご提案ですが このようなことをポイントに 安森さんと定期的に 面談することとしたらどうでしょうか 確かに 安森さんの仕事ぶりが順調だったので… 最近はメモリーノートの確認と 立ち話をする程度でした 人事担当の渡辺さんと 植村主任は、1か月に1度 安森さんと定期面談を実施することにしました 最近ピッキング作業のペースが 早くなってきましたね 安森さんが担当している仕事は、 顧客から発注を受けた商品を 無事届けるまでの過程で、 なくてはならない作業です 私の仕事が みんなの役に立っているんだ… 最近仕事の調子はどうですか 疲れることなどありませんか 1日のスケジュールに慣れてきました 作業の合間に休憩を取ることができるので 体調は大丈夫です それでは来月から 1日当たりのピッキングの 処理件数の目標をたててみましょうか そうですね 目標があるとやる気が出ます あと… 実は他にもいろいろな仕事があるようなので できればもっと他の作業もやってみたいと思っています 確かにセンターには他にも仕事があるので 新しい仕事をしてもらうことも考えていきましょう ありがとうございます まずは ピッキング作業をもっと早くできるように がんばります 入社から1年後 ピッキング作業が十分定着したことから、 安森さんは 新たに商品包装作業の工程を 担当することになりました ---------------------------------------------------------------------------- 解説  メモリーノート ---------------------------------------------------------------------------- 目的と効果  高次脳機能障害がある場合、その日に何をすべきなのか、いつどのタイミングで次の行動に移ればよいのか、どのような手順で作業をこなしていくのかなどを適切に処理できないことがあります。メモリーノートは、このような状況に対応するためのツールであり、記憶の補完手段として多くの高次脳機能障害のある方に活用されています。なお、メモリーノートには市販されているものも含め、個々人の状況や用途によって様式や記載内容が工夫された様々なタイプのものがあります。  本人がメモリーノートに必要な事項を記入し、本人や必要に応じて関係者が記入内容を確認することで、次のことが可能になります。 ● その日の作業内容や打合せの予定などのスケジュール管理 ● 作業手順や、作業上で忘れてはいけない注意事項等の必要な都度の確認 ● 実際にどのような作業を行ったか、どのような行動をしたかなどの行動記録の蓄積 ● メモリーノートを介した本人と関係者との情報共有 企業が活用する上でのポイント  メモリーノートには、高次脳機能障害のある本人が活用することに加えて、家族や職場の指導担当者等の関係者が記載内容を共有できるメリットもあります。例えば、職場の朝礼などで伝達された指示を本人がメモリーノートに記入する際に、一部に誤りや抜けなどが生じる場合がありますので、本人が慣れるまでは関係者が内容を確認し、必要であれば内容を修正するよう助言するということが考えられます。これによって、本人は誤りや抜け等に気づくことができ、関係者は本人の指示等に対する理解の度合いや受け取り方を把握することができます。  ただし、メモリーノートの記入がすでに習慣化して、ほぼ過不足なく記入できる人や、第三者の確認が必要ない人もいます。このため、メモリーノートの情報共有は、日頃の業務遂行の様子を見ながら、本人に十分な説明をし納得を得た上で、必要とする範囲内で行うよう留意してください。本人や職場等の関係者双方が過度な負担を感じないようにすることが情報共有を継続させるポイントです。  なお、高次脳機能障害がある方の中でメモリーノートが必要と考えられる人には、リハビリテーションや訓練の場においてメモリーノートを活用するための訓練が行われることが多く、その有効性についても訓練担当者等から本人に伝えられているのが一般的です。もしも、メモリーノートの記載が十分になされていないように感じられたり、業務遂行が不十分であったり、あるいはよりよい業務遂行のためにメモリーノートを確認したいと本人に説明しても第三者に見せることに抵抗を感じるという場合には、リハビリテーション機関や支援機関に相談してみることをお勧めします。 <メモリーノート 構成の一例> ● 今日すること メモ欄 ● 作業の感想 ● 記録 など ● 時間 ● 内容 ● 場所 ○ 1日のスケジュール表、今日のto-doリスト、メモ欄 1日ごとのスケジュール表と、その日にすべきことを記入し、済んだらチェックする欄、作業の感想や記録をするためのメモ欄から構成されています。 ● 指示月日 ● 期限月日 ● 内容 ● チェック ○ to-doリスト いつまでに何をこなさねばならないのかをリスト化するものです。 ここでは、様々あるメモリーノートの中から一例として、M-メモリーノート(幕張式メモリーノート:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の障害者職業総合センター研究部門が開発)を紹介します。 ◆タイトル ◆詳細な事項の記入 ○ 重要メモ 項目ごとに重要な内容を記入しておき、 常にチェックすることで忘れないようにするものです。 ◆作業名 ◆作業の目的・目標 ◆使用機器・材料 ◆作業手順 ◆作業のポイント ◆作業上の留意点等 ○ 作業内容記録表 各作業における目標、準備するもの、手順、留意事項などを記入するもので、 作業マニュアルとして活用できます。