はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~
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46 採用選考は各企業が一般的に行っている個人面接、筆記試験で実施してよいでしょう。また、事前に職場実習を実施した場合は、仕事の取組状況などを確認することも有効な方法の一つです。ただし、採用選考においては、個々の障害特性に応じた合理的配慮の提供が必要です。合理的配慮の指針では、採用試験など雇用する前の段階では、配慮してほしいことは障害者本人から申し出ることになっていますが、遠慮して言えない人もいますので、本人の同意を得ながら確認していくとよいでしょう。・筆記試験の際に、情報機器(音声ソフト、点字など)を活用する。・弱視者に対しては拡大読書器の使用を認める。試験用紙を拡大コピーする。・読み取りに時間を要するので試験時間を長く設定する。聴覚障害者・面接では口話、手話、筆談のどの方法で面接するかあらかじめ確認しておく。・説明がわかりやすい場所に席を設ける。・説明事項を板書する。・筆談対応のスタッフを配置する。・手話通訳を配置する。採用選考時における障害ごとの配慮事例視覚障害者・ 試験場所まで公共交通機関を利用する場合は、経路やバリアフリーの状況を(2)採用選考(面接)Q採用選考はどのような方法で実施したらよいでしょうか?また、採用面接時に特に配慮するべきことはありますか?一般的な方法(面接・筆記試験など)で選考してよいでしょう。ただし、障害特性に応じた配慮を行い、障害者が安心して選考にのぞめるように配慮することが必要です。採用面接では、能力や意欲、協調性などを確認するとともに、職務遂行に関係する障害状況や職場での配慮事項についても確認しておくとよいでしょう。確認する。A

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