はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~
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53 職務の幅を広げるための配慮(例)  ・作業上の配慮:手順書の見直し、支援機器の活用など ・身体的負担の軽減:設備改善、休憩室の確保など ・理解や判断力に関する配慮:わかりやすい説明、判断基準の明確化など ・ 仕事における役割の設定: 作業工程の一部を担う、補助的に行うといった役〇売り場などでお客様と接する場面での仕事※ ただし、人と話したり、接することに大きなストレスを感じる場合は、電話応対や人と接する売り場での仕事ではなく、本人が力を発揮できる他の仕事に従事できるように配慮することが望まれます。○本人に作業を教える人、作業において指示を出す人○本人から作業終了の報告を受ける人、質問を受ける人○ 本人と作業のふり返りを行う人、労働条件面について相談する人、体調○支援機関と相談する人○その他本人のために必要な介助などを行う人       など なお、全ての担当者を決める必要はなく、また、一人の社員の担当が重複することや一つの役割の担当者が複数人となってもよいですが、一部の社員にだけ負担のかからないようにすることが必要です。→ 最初は電話の取次ぎのみの役割とし、段階的に電話応対の役割の幅を広げる。→ お客様に声をかけられたら他の社員につなぐという役割から始める。また、他の社員と一緒の場面で作業する、あるいは他の社員の目の届く範囲で作業するなどの環境設定を行う。面や健康面について相談する人割の設定など ⇒参照:2(3)「職務内容の選定」<仕事における役割の選定例>〇事務職における電話応対●社内において支援等を行う担当者の選定 社内において支援を行う際には、本人の職務内容や配慮事項などに合わせ、以下のような担当者(現場の上司や同僚、人事課等)を決めておくとよいでしょう。

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