はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~
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68(1)基本的な取組Q採用した障害者の職場定着のためにどのような取組を行えばよいですか?仕事や環境に慣れるまでに時間がかかることもあります。日頃から作業習得や職場への適応状況、健康面の把握などを行いながら、本人に対してはすぐに成果を求めるのではなく、長い目で支援をすることが重要です。作業を行う目的を説明し、本人にとってわかりやすい方法で指導を行います。(次ページ「指導上の基本的な留意点(作業の場面以外でも参考になります)」を参照)作業への取組状況や休憩時の過ごし方、他の社員との協力関係やコミュニケーション、職場のルールへの対応などの状況を確認し、必要に応じて改善するための指導を行います。 体調は安定しているか、作業を行うことに不安はないかなどを確認し、必要があれば、可能な限り作業内容や作業量の調整などを行います。本人にとって利用しやすい、使用しやすい設備になっているかを確認し、必要があれば設備改善を行います。 ⇒参照:3(7)「設備改善・安全対策」継続して働くことができているかを確認し、困難がある場合は、継続勤務が可能な勤務時間の調整、休憩時間の取り方などについて調整を行います。本人への指導や指示命令系統(指示を出す人、本人からの報告や質問を受ける人など)が常に機能しているかを確認し、より効果的なものとなるように改善を図ります。●企業が取り組む基本的な支援(職場の支援担当者、人事担当者等) 〇作業習得のための支援 〇職場適応のための支援 〇体調面・不安などの把握 〇設備面などの職場環境の調整  〇継続勤務の確認 〇企業による指導・指示命令系統の確認A

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