4 職場定着のための取組3 募集活動・社内支援の準備2 採用計画の検討・採用の準備4 職場定着のための取組1 障害者雇用の基礎理解「知的障害者の安全意識の養成に関する研究(2000年3月 日本障害者雇用促進協会 障害者職業総合センター)」を一部改変し引用 「知的障害者には危険度の高い機器の操作や刃物の使用は事故や怪我につながる」と不安を持つ事業主もいますが、知的障害があるから安全意識や危険回避能力を持っていないわけではありません。適切な安全教育を行うことで安全な行動をとることができます。 ジョブコーチなど支援機関の協力を得ながら、知的障害者にわかりやすい安全教育の教材(テキスト、マニュアルなど)を作成するとより効果的です。●労働安全教育に関する支援 <知的障害者に対する安全教育の例>72指導上の要点教育する項目・不安全な片付け方や物の置き方をしないことを教える。整理整頓・一般的な物の片付け方を教える。・整理整頓の悪さが災害につながることを理解させる。・作業は必ず所定の手順で行うようにする(自分でやり方を変えない、手順を省略しない)。作業手順・手順を守らないことによる事故の可能性を教える。・他の人が正しくないやり方をしても真似しないようにする。・作業着の正しい着方(ファスナー、袖口、ズボンの裾、靴紐、靴の履き作業服装方)を教える。・服装の乱れが労働災害につながることを理解させる。・通行に関すること(作業場所での通行の仕方、入っても良い場所、立入禁不安全行動の防止止があることの理解)。・機械類の危険性を理解させ、むやみに触るなどの行動をしないように意識づける。・重量物を取扱う際に、腰を痛めない持ち上げ方、安全な運び方を体得さ荷物の運搬せる(平地、階段、共同作業など)。・ドライバー、スパナ、ハンマーなどの工具について正しい使い方を理解させ、間違った使い方をすると怪我する可能性があることを教える。工具の扱い安全標識・基本的な安全標識の意味が理解でき、実際に自分で判断できるようにする。標識の形と意味、文字の意味などを理解させる。危険予知訓練・安全について考える習慣を身につけさせる。・作業の結果や手順の確認などで指差し呼称を行わせることで安全を意識指差し呼称させる。指示・報告の重要性・上司の指示を聞いて行動する(勝手に作業を行わない)、作業中の異常などは上司に報告させる。
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