はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~
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本人に改善に向けて取り組んだことについては、企業の担当者と本人とでふり返りを行います。・改善できたことや改善に向けて取り組んでいることを評価することが大事です。・企業の担当者と本人が、「これならやれる、効果があった」などを感じることが大事です。・思ったような改善がみられないなどの場合は、「1」にもどって再度検討します。・周囲の人との関わりはあったか など・企業担当者等が取り組むことなど74 職場で起こる問題は個別性が高く、一律の改善策はありません。それは問題の内容が同じでも本人の特徴や本人が置かれている環境、問題となる行動の原因が異なるからです。改善すべき問題が起きたときの対応として最も大事なことは、「問題となる行動と本人が置かれている環境の情報を集めて原因を考えること」です。その上で原因に対応した改善策を考えることがポイントとなります。対処すればよいですか?(2)問題が起きたときの対処Q職場で改善すべき問題が起きたときはどのようにA改善すべき問題が起きたときは、問題となる行動と障害のある社員1 問題となる行動と本人が置かれている環境の情報を集めて原因を考える問題が起きたときの本人の気持ちや周囲の人の意見も聞きながら情報収集し、幅広い視点で原因を考えます。・どのような状況(場所、時間)で起きたか ・きっかけはなにか・具体的にどのような対応をしたか 2 原因に対応した改善策を考える(さまざまな改善策を組み合わせる)その問題となる行動を止めさせようとするだけではなく、望ましい行動を増やすという視点で、原因に対応した改善策を考えます(本人と一緒に考える方法もあります)。改善策は、本人にも理由を説明して同意を得て実行します。・本人が取り組むこと ・改善につながる環境を設定すること  3 改善に向けて取り組み、企業の担当者と本人とでふり返りを行うが置かれている環境の情報を集めて原因を考えることが、改善につながる第一歩です。

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