はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~
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(企業の担当者)本人は作業を行うリズムができていないのではないか。本人はわからないときに質問できていない。指示命令系統が統一されていない。説明の話が長いかもしれない。(環境)雑音が多く本人にとって環境がよくないかもしれない。・ 本人が見直す習慣を身につけるため、チェック表を作成する。・ 指示する企業の担当者を統一し、指示や説明のポイントを強調して伝える。・ 自分から質問できるように最初の問いかけ方法(質問するときの最初の言葉や合図)・ 上司等と確認のうえ、スモールステップの目標(時間、量)を定めて本人に伝える。・ 耳栓をつけてもらうなど集中できる環境を作る。・ 長時間の継続作業に負担がないかどうかを確認しつつ、本人が定期的な水分補給、肩回し、深呼吸などを取り入れ、リフレッシュしながら作業を行うリズムを作ることができるように助言する。ろに印をつけて確認すべき点を明確にする)。を決める。75 以上の取組は、本人の望ましい行動の継続や今後の目標の設定にもつながります。 なお、問題が起きた時の対処については、支援機関からの助言を受けるとよいでしょう(本人を支援している支援機関がある場合は、本人の同意を得た上で、本人への対処に関する情報を収集することも含む。)。<改善すべき問題の原因と企業の担当者による改善策の例> 改善策を考える場合は、本人と一緒に考える方法もあります。 改善策を実施する場合は、一方的な指示にならないように本人に理由を説明し同意を得ることが大事です。(例1) パソコン入力作業で、その都度指示を受けて作業するが、ミスが多発1 原因の例(本人)指示が理解できていない。手順や注意すべき点がわからない。自分では正しく作業していると思っている。作業量が多く処理できない。複数の指示があると混乱する。集中が続かない。2 企業の担当者による改善策の例(さまざまな改善策を組み合わせる)・ 本人にとって分かりやすい作業手順書を作成する(大事なところやミスしやすいとこしている→”ミスしないで”と注意するだけではなく・・・

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