はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~
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77 企業の経営目標の実現や成長には従業員の人材育成が必要不可欠であり、障害のある従業員についても同じです。障害者にとっても企業から期待され、貢献することでキャリアアップや昇進等を実現していくことは、働きがいや成長につながります。また、障害者の自律的な成長を促すためにはキャリア形成への支援も望まれます。OJT型(仕事を通じて上司等から教育訓練を受ける) OJTは通常業務の中で体験しながら行われることから育成効果が期待できますが、分かりやすい指示と理解状況の確認、本人への結果のフィードバックが基本です。●基本的な考え方と方法 人材育成の制度や方法(研修制度、人事評価制度、資格取得推奨制度等)は企業によってさまざまですが、障害者の場合にも他の社員と同様に対応することが基本です。そして、可能な範囲で障害特性等に応じた配慮を講じ、研修機会をつくることが大事です。 障害の有無に関わらず個々の社員の価値観や希望、置かれた状況はさまざまであり、また、職業人としての将来像やキャリアをどう考えるかもさまざまです。人材育成やキャリア形成支援については、社員の希望や状況に応じたものであることが必要であり、社員が制度や将来像について理解した上で主体的に取り組めるようにすることが必要です。 そのためには、経営目標や制度等について分かりやすく説明することが重要です。また、これらのことは、先の見通しを持ってもらうため、定期的な面談によるふり返りの中で、随時確認するような配慮も望まれます。●障害者に対する社内での研修ついて必要なことは何ですか?(3)人材育成Q障害者に対する人材育成等の視点を踏まえた支援にA障害者の希望や特徴に合った育成やキャリア形成のための支援を行うことが必要です。

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