はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~
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853 職業上の配慮コミュニケーションの方法 どのようなコミュニケーションの方法がよいかを本人に確認した上で、以下の基本的なポイントを踏まえながら、コミュニケーションを取っていきましょう。まず、お互いに話そうとする気持ちを持つことや話がしやすい雰囲気づくりが大事です。また、伝達事項を本人に伝えた後は、正確に理解できたか、わからない言葉はあったかなどを確認することが必要です。 コミュニケーションの方法における基本的な留意点は、以下のとおりです。・聴覚障害は、単に聞こえないだけではなく「情報障害」の側面に注目する必要があります。音声から得られる情報が十分に得られないために、知っていて当たり前のことがわからなかったり、常識が欠如していると見られてしまったりして、能力発揮や人間関係に影響を与えることがあります。・聴覚障害者の中には、耳鳴りやめまいを感じたり、小さい音と大きい音との中間層の大きさの音に過敏なっていたりする人がいます。何でもない機械音が、仕事に支障を来すほどのストレスになっている場合があります。 〇手話・お互いに表情を見ながら手話表現を行うことが大切であり、アイコンタク・「手話が下手だから」と消極的にならずに、あいさつや身近なことなど簡単な手話を使って表現するなど、伝えたい気持ちを表すことが大切です。また、身振りや表情をつけたり、大切なことは筆談を併用することも大切です。※手話通訳者の派遣について不自由がないと思われたりします。また、自分の意思を十分に伝えることができないもどかしさにより、心理面にも影響が出る場合があります。トが重要です。聴覚障害者本人が関わっている手話通訳者について情報収集することや、市町村の障害福祉所管課、全日本ろうあ連盟加盟団体などに問い合わせるとよいでしょう。また、障害者介助等助成金(手話通訳・要約筆記等担当者の委嘱助成金)があります。⇒参照:7(6)「障害者雇用納付金制度に基づく助成金」

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