はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~
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86 〇口話・聴覚障害者の中には唇や口の動きを見て話の内容をある程度把握できる人がいます。このとき、相手の顔を真剣にジッと見るため、相手は失礼と感じる場合がありますが、このことについては周囲の理解が必要です。 〇筆談 〇その他 ・携帯端末のアプリで日本語の音声を文字に変換して読んでいる人もいます。環境整備等・始業・終業、休憩、警報などを知らせる場合は、回転灯(パトランプ)など光(フ・口話では、同じような口の形は読み取りにくいので、できるだけジェスチャーを加えると、聴覚障害者の理解度が増します。 (例)たまご・たばこ、おにいさん・おじいさん、二(に)・四(し)・口話で話すときは、相手と正面に向かい合い、自分の唇がまっすぐ見えるようにします。また、話し手の後ろに照明があたると、話を受ける側の聴覚障害者はまぶしくて唇の動きが見えにくくなる場合があるので、照明は話し手の前方からあたるようにすることが望まれます。筆談については、基本的には以下のような配慮が必要です。・読みやすい文字で書く。・長い文章は避け、短く区切る。・5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)など内容のポイントをはっきり伝える。・比喩や曖昧な文字は避け、具体的で明確な表現方法を用いる。・ひらがなだけの文章ではなく、漢字を使用するほうが理解しやすい場合もある。・二重否定は避ける。ラッシュライト)を利用した信号装置の設置が有効です。・職場内で効率的にコミュニケーションを取ることや本人に災害などの緊急事態を知らせるために、携帯用ホワイトボード、定型文が書いてあるメッセージボードなどを用意するとよいでしょう。そのほか、電光LEDや液晶画面によって知らせる方法もあります。・自宅と職場が離れているところでの連絡には主にメールが使われますが、休暇届などの書式が決まっているものをメールでやり取りする企業もあります。

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