はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~
93/172

91(4)内部障害1 内部障害とは 心臓、腎臓、呼吸器(肺等)、ぼうこう、直腸、小腸、免疫細胞、肝臓といった内臓器官は、血液循環、血液浄化、呼吸、排泄、消化、免疫、代謝・解毒等の重要な機能をもっています。疾患等によりこれらの臓器が障害を受けると、体力や持久力等の低下や疲労等の全身症状が起こります。 人工臓器や移植、治療法の進歩によって、障害がありながら長期に生活する人が増えています。2 障害特性〇心臓機能障害・全身に血液によって酸素や栄養を循環させる機能が低下することにより、〇腎臓機能障害・食事や肉体労働に伴って増加する血液中の老廃物を取り除く機能や、血液の濃度や成分を調整する機能が低下することにより、疲労が蓄積しやすくなります。・心臓ペースメーカーや人工の心臓弁によって機能を補い、普通の職業生活・ペースメーカー使用者については、誤作動を防ぐため、高エネルギーの電磁波を発生する家庭電気製品、医療用機器、工業用機器の使用には注意が必要です。・汗で水分や電解質を失う温熱環境や風邪につながるような寒冷環境を避け、・腎臓機能が全廃しても、血液透析等により機能を補うことができるように・ガス交換機能に障害がある場合は携帯型の酸素ボンベによって補うことができ、通勤等も可能となりますが、その障害の程度により通勤ラッシュを避ける必要があります。・また、呼吸筋の麻痺により自発呼吸が困難な場合には人工呼吸器付き車い身体作業や立ち作業の能力が低下します。を送ることができる人が増えています。温暖な労働環境が望まれます。なっています。〇呼吸器機能障害・肺から酸素を取り込む機能が低下することで、多くの酸素を必要とする身体運動が困難となります。

元のページ  ../index.html#93

このブックを見る