2 採用計画の検討・採用の準備 (6)社内支援体制 Q 障害者雇用に関する社内の支援体制はどのようにしたらよいでしょうか? A 採用後の職場定着を推進していくために社内支援体制を作り、職場の人間関係や労働環境の改善を図っていくと、より職場への定着が進みます。 効果的な体制を作るには、配属部署の担当者・人事担当部署・支援機関との連携がポイントです。 ポイント1 社内支援体制を作る  障害者の職場定着には、一般社員と同様に作業を習得するための指導などを行っていくことに加え、職場環境の改善や人間関係の形成なども重要となっています。  障害者が職場で十分に能力を発揮できるよう職場への適応状況を把握し、必要に応じて人間関係の形成、職場環境の改善を行うことが望まれます。  配属部署の主な支援担当者や管理者などが相談窓口となって、必要な相談や支援を行っていくことが望ましいでしょう。ただし、担当者だけに任せるのではなく、部署全員の理解のもとチームで支援する意識が重要です。 ⇒参照:3(4)採用決定後の取組 ポイント2 人事担当部署の役割  障害者を雇用した場合、障害者の教育・指導などに関して配属部署の管理者や社員に負担がかかる場合もあります。人事担当者は、特定の社員に負担が偏っていないか、相談を担当している人が困っていないかなどに気を配るようにしましょう。  また、社内の支援体制のみで対応できない場合は、支援機関に協力を求めるなど社外の社会資源との連携も人事担当者の重要な役割といえます。 ポイント3 支援機関との連携  職業生活の中では、家庭や交友関係のトラブル、生活習慣の乱れなど職場以外の事項が職務遂行に影響を与える場合があります。  また、障害のある社員の中には、体調の安定を図るため、継続的な通院が必要な者もいます。  これら職場以外の生活や医療面の具体的な課題に対しては、企業が関わることには限界がある場合があります。このような場合は、支援機関や医療機関のスタッフに協力を求め、連携して対応していくとよいでしょう。