R3障害者職業生活相談員資格認定講習テキスト(デジタルブック版)
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139第4節 内部障害者身体障害者福祉法は、身体障害者の更生援護を目的に制定され、身体障害の内容とその程度に応じて身体障害者手帳を交付しています。それらの障害の中で心臓機能障害、腎臓機能障害、呼吸器機能障害、ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害、肝臓機能障害の七つが内部障害と総称されています。これらの内部臓器障害は、それぞれ血液循環、血液浄化、呼吸、排泄、消化、免疫(感染防御)、代謝などの生命を維持するという重要な機能の障害であり、これらの臓器の本来の1内部障害の定義と種類働きが障害されることにより日常生活活動が制限されることとなります。身体障害者福祉法の中に、1967年に心臓機能障害と呼吸器機能障害が、1972年に腎臓機能障害が、1984年にぼうこう又は直腸機能障害が、1986年に小腸機能障害が、1998年にヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害が取り入れられました。また、2010年4月に新たに肝臓機能障害が加えられています。今後も医療や社会状況の変化によっては、さらに新たな内部障害が更生医療の枠組みに組み込まれることも考えられます。4第節内部障害者本邦では5年ごとに身体障害者の実態調査を行っていました。平成18年の調査では、全国の身体障害者数(在宅)は348万3000人と推定されています。このうち63.5%が65歳以上です。また、内部障害は107万人で30.7%でした。内部障害数の内訳では、多い順に心臓機能障害59万5000人、腎臓機能障害23万4000人、ぼうこう又は直腸機能障害13万5000人、呼吸器機能障害9万7000人、小腸機能障害8000人、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害1000人でした。全体としての身体障害者数は前回調査時(平成13年)より7.3%増加していましたが、内部障害についてはその増加率は26.0%と各種障害の中では最も大きいものとなっています。身体障害者の原因を疾患別にみると、頻度の多い順から、心臓疾患10.0%、脳血管疾患7.8%、骨関節疾患6.8%、腎臓疾患4.7%、リウマチ性疾患2.8%となっており、内部障害の原因疾患では、心臓疾患、腎臓疾患の頻度が高く、年々増加傾向を示しております。なお、平成18年の調査以降、上記と同じ手法での全国的な身体障害者の実態調査はなされていませんが、2内部障害の統計ほぼ同様の手法で在宅障害児・者を調査した平成23年および平成28年「生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者実態調査)」によると、在宅の身体障害者手帳所持者数でみると平成23年(2011年)時は386万4千人、平成28年(2016年)時は428万7千人と推計されています。そのうち内部障害者でみると平成23年時は93万人(24.1%)、平成28年時は124万1千人(28.9%)でした。機能障害別の内訳をみると、平成23年時は頻度の多い順でみると、心臓機能障害59万1千人、腎臓機能障害19万5千人、ぼうこう・直腸機能障害10万7千人、呼吸器機能障害6万9千人、小腸機能障害7千800人、肝臓機能障害5千人、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害3千400人となっています。平成28年時は頻度の多い順でみると、心臓機能障害73万人、腎臓機能障害25万3千人、ぼうこう・直腸機能障害14万9千人、呼吸器機能障害8万3千人、肝臓機能障害1万5千人、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害7千人、小腸機能障害2千人となっています。第3章 第4節

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