R3障害者職業生活相談員資格認定講習テキスト(デジタルブック版)
50/359

48第2章 障害者の雇用管理上の留意点第2章 第3節 障害者の相談対応を進める上での留意点の一つが、相談員一人だけでの対応では問題を抱え込みやすく、過度な負担になりがちだということです。 これを避けるためには、職場や他の相談員と常に連携することで負担の軽減を図る等、相談員自身をサポートする協力体制を整えておくことが大切です。 これまで見てきたように、安定した就労は障害者の自立に大きな役割を担っていて、そしてその職場定着のために相談員の支援は欠くことができないものです。あわせて、障害者のさらなる能力開発とキャリア【日々の留意点の例】<日常生活面の確認>*健康管理(体調不良時の報告、通院や服薬の管理ができているか等)*生活のリズム(就寝や起床時間の乱れ、食事時間や食欲、出社・帰宅等勤怠の様子)*身だしなみ(清潔感のある服装、化粧・髭剃り、入浴等の日常生活習慣)*金銭管理(計画的な購入、むだ遣いの有無)<仕事面での確認>*就労意欲、仕事への集中力、持続力、習熟度、作業スピード、聞く姿勢、理解度等*後片づけ、掃除、職場のルールの理解・遵守等<対人面での確認>*挨拶、返事、報告・連絡・相談、言葉遣い等公共職業安定所高齢・障害・求職者雇用支援機構情報共有相談相談日常的指導選任報告書助言・指導・援助資格認定講習障害者職業生活相談員のしくみ事業主障害者職業生活相談員障害者アップに取り組むために、職場の啓発活動を継続し理解をいっそう深めていくことが重要であり、社内の協力とともに社外支援機関等との連携も必要です。(相談員の役割)①入社前:ハローワークや障害者就業・生活支援センター等と連携し、職場実習を通じて本人の得意、不得意、配慮事項の把握に努めること②入社後:職場における業務指導や社会生活能力の育成のため、地域障害者職業センター等への支援要請を検討すること③日常生活指導や余暇支援:障害者就業・生活支援センター等の協力を得て、日常生活に関する支援に活用できる社会資源の情報を得ること等の役割があります。 このように相談員の役割には、自らが障害者の良き理解者、職業生活の良き支援者であることに加え、関係機関の協力を求められること、どこに相談すると良いかを助言できること、そのうえで社内・社外を含めた地域のチーム支援を進めていく役割を担うことが期待されます。 「障害者は決してできない人達ではなく、障害者と言われてできる機会を逸している人達だ」と言われるように、障害があるからできなくても仕方ないのではなく、チャレンジする機会に恵まれなかったがゆえに、これまではできなかった人達だ、と理解してください。 障害を起因とする職業上の困難さを軽減し、得意を伸ばし、そしてできる可能性を引き出して、企業で働く仲間としての成長を支援してください。*文中の専門機関等については、資料編・第7節の 「関係機関・施設一覧」も参照ください。 専門支援機関との連携の例として「地域障害者職業センター」(図2)と「障害者就業・生活支援センター」(図3)の概要をご紹介します。

元のページ  ../index.html#50

このブックを見る