R3障害者職業生活相談員資格認定講習テキスト(デジタルブック版)
58/359

56第2章 障害者の雇用管理上の留意点第2章 第3節♢◆◇ 医療機関への同行により状況説明をサポート ◇◆◇……医療機関との連携事例……相談者 Aさん 株式会社○○ 障害のある方の担当者対象者 Bさん 30代女性 統合失調症 Aさんより障害者就業・生活支援センター(以下、センターという。)に、雇用している障害者スタッフBさんの件で相談がありました。 2か月前に入社したBさんが、最近不安定になることが多いとのことでした。まずは事業所に訪問し状況を確認することが必要と判断しました。Aさんを通じてBさんにセンター支援員が訪問することについて同意を得たのち、聴き取りを実施しました。Bさんの様子としては疲れが出やすく、被害妄想的な発言が増えているということでした。就職して2か月ということもあり、環境の変化に伴い調子を崩したのではないかと推測しましたが、医療機関への相談も提案しました。Bさんは、ご自身の状況を主治医に伝えることが苦手な様子だったので、受診時に支援員が同行することについて提案し、同意いただきました。あわせて、受診に同行したい旨を医療機関に相談しました。 受診の際に、職場での様子等について主治医へお伝えし、診療の参考にしてもらいました。主治医の説明から、就職直前に薬の処方を見直しており、薬を減らしていたことがわかりました。環境の変化等のストレスが大きいとの判断になり、頓服薬が処方されました。職場で調子が悪い時に服用するよう指示が出て、現在試行中です。 Bさんご自身が主治医に上手に自身の職場での様子を伝えることが難しかったことから、支援員が受診に同行し説明を行いました。その結果、主治医が職場でのご本人の状況を具体的に知ることができ、処方箋がみなおされ、本人の安定につながりました。(藤尾 健二)Q&A【問】障害のある社員の問題は全て自社内で解決すべきである(解答と解説はP345に記載しています)

元のページ  ../index.html#58

このブックを見る