R3障害者職業生活相談員資格認定講習テキスト(デジタルブック版)
90/359

88第2章 障害者の雇用管理上の留意点⑴ 段差 可能なら段差はなくす車いす使用者は、わずかでも段差があると移動が困難となります。段差は最大でも5cm以下とされていますが、前輪(キャスター)の大きさを考えると2cm以下が望ましいです。ところが、歩行困難者(高齢者や杖使用者)は、数センチメールの段差よりも、こうした数ミリメートル⑶ スロープ(傾斜路)建築基準法に定められたスロープ勾配の上限は1/8(平面で8m走行して、1m上がる勾配)です。しかし、このような急なスロープは上肢・体幹に障害がない、若い車いす使用者でも昇ることはできません。…表1のように最低でも1/12、できれば1/15、屋外では1/20程度が必要です。もう一つ重要なことは、ス程度の段差において転倒する例が多くあります。段差はできるだけなくすか、なくせない場合は、注意喚起のためにも手すりを取り付ける必要があります。⑵ 屋内の通路の有効幅員(基本)(図1)基本的な通路幅は、車いす使用者の通行を考えれば、最低90cm、歩行する人とすれ違うなら120cm以上は最低限確保すべきです。ロープの始まりと終わりの部分に、必ず水平部分を設置することです。スロープを降りてから、すぐに道路に出るような位置に設定することはたいへん危険です。⑷ 多機能トイレ(車いす使用者用便房)(図2)① 一般的な多機能トイレ(内法200cm×200cm)車いすトイレとよくいわれます。子ども連れ、ストーマ使用者やその他一般トイレでは不便を感じる出入口の幅90cm(80cm)廊下幅(120cm)車いす使用者と立位歩行者がなんとかすれ違える廊下幅(180cm)車いす使用者2名がすれ違える車いす使用者が転回できる最小限スペース図2 多機能トイレ(車いす使用者用便房)図1 出入り口、廊下等の通路幅の考え方(  )内は最低基準3車いす使用者、歩行困難者等身体障害者への配慮第2章 第8節

元のページ  ../index.html#90

このブックを見る