R3障害者職業生活相談員資格認定講習テキスト(デジタルブック版)
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91第8節 障害者のための職場環境留意します。・乗降にあたって、車いすの出し入れを伴うので、運転席側ドア横には少なくとも100cmの余裕を確保します。・余裕スペースに、後から他の車が進入しないように、図7のように進入禁止エリアを表示します。・降雨時のために、屋根のある駐車スペースが望ましいのですが、運転席側にのみ屋根が取り付けてあるだけでもよいでしょう。車いすの出し入れなど、乗降に時間がかかるためです。・車を降りたあとは、玄関入口まで危険のないように、歩行者等の専用通路を設けることが必要です。このエリアには、車両が進入しないように駐車スペース内に車止め等を設けます。(図8左図)・配慮したスペースに、対象者以外が入らないように、マークや表示をつけておきます。図7 カウンター、記載台、テーブルの基本寸法図8 車いす使用者用駐車施設4環境に配慮が必要な人への配慮以下にあげた空間設計に関する知見は、既往文献や当事者、その支援者等の意見を参考にしていますが、直接的な効果はまだ検証されていないことを了承ください。⑴ どのような人たちか近年、ユニバーサルデザイン分野においても発達障害者への環境配慮の必要性について関心がもたれるようになりました。国土交通省では文献1)2)に示すように、知的障害、精神障害、発達障害のある方への環境配慮のための大規模な聞き取り調査等をもとに、配慮指針を作成しています。また、こうした人々が安全に、落ち着いて暮らせる住宅に関する研究も進んでいます(文献3)。表2は、こうした環境上の配慮が必要な人たちが働くうえでの嫌悪感、困りごとや苦悩を一つの特性と捉え、不便や苦悩別に可能な環境配慮を表したものです。ここでは環境的な配慮が可能と考えられる項目のみ取り上げています。第2章 第8節

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