R3障害者職業生活相談員資格認定講習テキスト(デジタルブック版)
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93第8節 障害者のための職場環境視覚過敏強い光ふつうの明るさでもまぶしく感じる点滅、回転する光(色や点滅周期にもよる)、テレビやパソコンのディスプレイの光刺激色の組み合わせによって、不快感が大きくなる、物体の一部が拡大して見えてしまう(不快感大)人などがたくさん動いていると疲れる(音刺激と合わせてより大きな刺激を受ける)・サングラスの着用・照明を明るすぎないものにする 対象者の近くの照明器具にシェードを付けて照度を下げる・外部からの光の影響を受けにくい場所に移動、もしくは窓に遮光シートをする・適切な色温度、照度になるように、個別照明、照明スタンド等を配置する・テレビやパソコンのディスプレイの輝度を下げる・掲示物などをできるだけ減らして周囲の壁をシンプルにする・職場内で人が集まっているところに行かなくてもよいようにするか、衝立などで仕切る・外出時には静かな場所に迂回するようアドバイス・聴覚障害者用警報装置の赤色回転等は、緑色など刺激の少ないもの、回転ではなく緩やかな点滅表示にする嗅覚過敏化粧、制汗剤、柔軟剤、または人自体がもつ体臭等他人の身体から発生する臭いたばこ、消臭剤、芳香剤等、人工的に発散される臭いカーペット、建材、家具などから出る微量の化学物質他人の食べ物の匂い、特定の食べ物の匂い他人が所持する私物の中にあるわずかな臭いを発するもの他の人がほとんど気にならないものの臭いであっても、特定のものの臭い臭いに強い関心を示し、なんでも臭いを嗅いで確かめる・臭いの発生源を発生しないようにする、発生源の人に香水等の使用を控えるなどをお願いする・部屋の換気を積極的に行う(大部分は、通常の換気量が保てていればよい)・とくに臭いの強い部屋からは席を移す、もしくは本人を間仕切りなどで囲む・日常的なマスクの着用・臭いの発生源となる場所に空気清浄機などを置く・本人の席の近くに空気清浄機などを置く(音に注意)・安価なCO2測定器で、換気量を常に監視する平衡感覚過敏・鈍麻めまいなどがおこるエレベーター、エスカレーターなど、動くものに乗ること電車、バス、乗用車に乗ること・転倒などによって、建築物や室内什器、設備、機器などにぶつけてけが、触れてやけどをしないようにプロテクターなどをつける・なるべくエスカレーターは使わない・エレベーターも短時間の使用にとどめ、数階の移動であれば階段を使用する温度感覚、痛覚等過敏・鈍麻暑い/寒いなどの温度感覚に敏感、もしくは鈍い温感の微妙な変化に鋭敏となり気になるけがなどをしても痛みの感覚が鈍い・安価な温湿度計測器で、適正な温湿度を常に把握する・冷暖房吹き出し口付近から身体を遠ざける、もしくは近づける・扇風機/冷風機の使用、冷風口から冷気を簡易ダクトによって席の近くへ引き込む(音に注意)・補助局所暖房器具(補助電熱ヒーター)等を置くことによって寒冷感を軽減・建築物や室内什器、設備、機器などにぶつけてけが、触れてやけどをしないように器具にプロテクターなどをつける・転んでもけがか少ないカーペット素材の床皮膚感覚過敏・鈍麻他人から意識、無意識にかかわらず触られると不快感、もしくは過大な身体反応気に入った手触り、肌触りのものについていつも触れていることにこだわりがある実際に触っていなくても、触ると不快なことがわかっているものが近くにあると同様な反応・室内床、天井、壁などに、特定の感覚があるものについて、対象者の近傍だけでも張り替える(防火上できない場合もある)・不快感のあるものを遠ざける・不快感のない別の部屋へ席を移動する第2章 第8節

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