令和4年度障害者職業生活相談員資格認定講習テキスト
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94環境によって多動になりやすいこだわりが強い非言語的コミュニケーションができない視覚情報の特異な興味を持つ(ただし、文字やその理解ができるとは限らない)変化を嫌う聴覚過敏大きな音さほど大きくなくても突然の音さほど大きくなくても継続して鳴っている音(視覚障害者用誘導チャイム、機械音等)生活の中の日常的な音(換気音、時計秒針、冷蔵庫)、高い音などの特定の周波数の音ある音色をもつ特定の楽器、チャイム、通知音、警報音、突然の背後からの話しかけ騒々しい場所で集中できない(必要な音や声を選択できない)音が反射する場所が不安(階段室など)全く音が聞こえないと不安になる、実際にはない音が聞こえるような気がする・ 対象者の得意なもの、手順がきまっているものなどをやっているときは比較的落ち着く、仕事を限定してまかせる・ 対象者が自由な環境を与えられると落ち着かない、席を決める、行動範囲を決める、物を管理する範囲を決める・ 席を簡易間仕切りなどで仕切る・ コミュニケーションをパソコン等を使用して口頭以外でする・ かかわる従業員を限定する・ むやみに席を変えない・ 対象者の仕事のエリアを限定する・ 対象者の仕事のエリアを他の従業員に示しておく・ 仕事の内容は定型化する・ 文字、会話など得意な方法で・ 指示や報告、その他コミュニケーションをパソコンチャットやメールなどで行う・ むやみに席を変えない・ 仕事の内容は定型化する・ 耳栓、イヤマフの装着・ ノイズキャンセングリヘッドホンの使用を認める・ イヤホンで音楽を聴いて気をそらせることを認める・ 空気清浄機など音の発生するものを近くに置いて、気を紛らわせる・ 音の発生源から離れる(室内における移動、別室への移動)・ 音の発生源からの音を低減する(室内吸音材)(防音・吸音衝立)・ 席の背後に通路を配置しない、人が近づいてきたら見えるような位置に席を配置する・ あらかじめ大きな音や非日常的音が発生することを予告する(避難訓練)表2 環境に配慮が必要な人への配慮例表2-1 不注意、多動性・衝動性への配慮例表2-2 対人関係やコミュニケーションへの配慮例表2-3 感覚の過敏さへの配慮例特性(本人の働くうえでの嫌悪感や困りごとや苦悩)気が散りやすい 好きなことをやっていても多動・落ち着いて就労できる場の提供・席を簡易間仕切りなどで仕切る活動の切り替えが苦手、活動途中でなにかを始め・周囲の音や光、臭いなどの刺激を少なくするてしまう・その一方で、人的サポートを受けやすい環境設定物事が中途半端、活動が一つひとつか完結せずに・ 転倒などによって、建築物や室内什器、設備、機器など作業がやりっぱなしにぶつけてけが、触れてやけどをしないようにプロテクターなどをつける特性(本人の働くうえでの嫌悪感や困りごとや苦悩)対人関係が苦手(もしくは過剰適応)嫌悪感や困りごと、発生源環境配慮事項環境配慮事項環境配慮事項

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