第8節 その他の障害者図2 若年性認知症の人の特性と直面する状況や課題⑵ 若年性認知症の人の雇用の現状出典:社会福祉法人仁至会 認知症介護研究・研修大府センター、「市町村における若年性認知症施策の推進のための手引き」 https://www.dcnet.gr.jp/pdf/download/support/research/center2/20230403/o_r4_tebiki.pdf(令和5年12月25日)若年性認知症の人は現役世代特有の課題を抱えることがあります。それは、本人や家族の問題であるだけでなく、勤労者や社会人としての役割を果たす上で社会に対する影響が大きいことです。疾患の進行により退職すると経済的問題が生じるだけでなく、居場所がなくなり、社会的な役割が果たせなくなるなど個人の尊厳に関わることにもなります。認知症は進行する疾患であり、治療薬はあるものの根本治療にはいたっておらず、診断されれば、仕事ができなくなると考える人も少なくありません。しかし、一旦退職してしまうと、再就職ができたとしても、同等の収入額を維持することは困難であることから、可能な限り現在の職場で継続して勤務することが望ましいといえます。しかし、若年性認知症の人は他209
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