グラビア ラーメン店の花形、「厨房」を切り盛りする 株式会社桝元 辛麺屋桝元 原田店(福岡県) 取材先データ 株式会社桝元(ますもと)(本社) 〒882-0837 宮崎県延岡市(のべおかし)古城町(ふるしろまち)4-53 TEL 0982-31-4840 FAX 0982-31-4842 辛麺屋(からめんや)桝元 原田店 〒812-0063 福岡県福岡市東区原田3-6-22 1F TEL 092-260-8255 写真・文:官野 貴  宮崎県延岡市に本社を置く株式会社桝元(以下、「桝元」)は、延岡市発祥のご当地ラーメン「辛麺」のチェーン店を全国に展開している。桝元では、2019(令和元)年から障害者雇用を推進しており、身体障害、知的障害、精神障害のある従業員が、店舗などで活躍している。福岡県福岡市にある「辛麺屋桝元原田店」で働く坂口(さかぐち)弘貴(ひろき)さん(43歳)もその1人。店舗の開店準備やランチタイムの調理を任されており、店長からの信頼も厚い。  坂口さんは、地元の福岡を離れ就職していたが、人間関係のもつれなどから退職。地元で働きたいとの希望から、福岡市役所やハローワーク、当機構(JEED)の福岡障害者職業センターなどの支援を受け、2023年に桝元へ入社。店長や先輩従業員の支援のもとスキルを磨き、現在では、店舗の花形といえるポジションの「厨房」業務をになっている。  開店準備では、スープの仕込み、調理器具の準備など、多岐にわたる作業を手際よくこなしていく。ランチタイムの営業では、次々と入ってくる注文に合わせて調理を行う。桝元の辛麺はベースとなるスープや麺の種類、唐辛子の量やトッピングなどが、お客さんの好みに合わせて調整ができるため、異なるメニューを同時進行で仕上げていかなくてはならない。坂口さんは、接客担当者と確認を取り合いながら調理を進め、「お客さまをお待たせしないように、スピーディーな調理を心がけています」と話してくれた。  桝元では、障害の特性に応じた職場配置のほか、業務中の困りごとを店長などに気軽に相談できる時間を設けるなど、体調や気持ちに合わせた柔軟な支援を行っている。2025年度には、これらの取組みが評価され、「障がい者雇用優良事業所」として、宮崎県知事表彰を受けた。今後も障害者雇用の拡大と環境整備を進め、従業員一人ひとりが安心して働ける職場づくりに努めていく予定だという。 写真のキャプション 大きな寸胴鍋で桝元秘伝のスープを仕込む坂口弘貴さん 辛麺に欠かすことのできない唐辛子の補充作業 水を張り、湯を沸かした茹麺機に湯切りザルをセットする 商品提供用のお盆にレンゲ、穴あきレンゲをセットする 店外の掃き掃除。接客担当の同僚と手分けして開店準備作業を進めていく テーブルの拭き掃除。坂口さんは、厨房での調理のほか、接客も担当している 開店準備を終え、水分を補給し一休みする坂口さん チキン南蛮の下ごしらえ。鶏肉に小麦粉をまぶし、溶き卵にくぐらせる チキン南蛮は、辛麺屋桝元原田店の看板メニューの一つだ 揚がった鶏肉をバットに取り置き、休ませる スープの調理進行に合わせて、タイミングよく麺を茹で始める 看板メニュー「元祖辛麺」は、好みの辛さにカスタマイズできる。オーダーに合わせて唐辛子の量を調整する 唐辛子やひき肉、ニラの入ったスープに溶き卵を加え、スープを仕上げる でき上がったスープを、麺が入った丼に盛りつけて「元祖辛麺」の完成だ