ニュースファイル 国の動き 厚生労働省 令和7年度「過労死等の労災補償状況」を公表  厚生労働省は、令和7年度「過労死等の労災補償状況」をとりまとめ、請求件数6212件(前年度比1402件増)、支給決定件数1310件(同5件増)だったと公表した。  このなかで、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害に関する支給決定件数は1082件(同26件増)で、うち未遂を含む自殺の件数は76件(同12件減)だった。業種別では医療・福祉(292件)、製造業(158件)、卸売業・小売業(116件)、年代別では40〜49歳(294件)、50〜59歳(244件)、30〜39歳(243件)の順に多かった。  発病に関与したと考えられる事象を類型化した出来事別では、「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」222件、「顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた」と「セクシュアルハラスメントを受けた」がそれぞれ127件、「仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった」113件の順に多かった。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74476.html 生活情報 大分 「親なきあと」相談員養成研修全国開催  社会福祉法人大分県社会福祉事業団(大分市)が、大分県内で行ってきた障害者のための「親なきあと」相談員養成研修について、全国に広げる事業をスタートさせた。  これまで同事業団は、大分県と連携しながら「親なきあと」相談室を県内に6カ所開設し、医療機関や福祉事業者、成年後見人、弁護士、行政などとの分野横断的な支援体制を構築してきた。この取組みに着目した公益財団法人日本財団(東京都)が、「障害者の『親なきあと』サポートプロジェクト」の一環として助成し、相談員研修の全国展開が実現した。  2026(令和8)年8月に別府市で開催された第1回は九州エリアが対象で、九州全域から相談支援専門員、自治体職員、社会福祉協議会職員、地域包括支援センター職員など約100人が参加。ソーシャルワークをはじめ成年後見、相続、税務、信託など、「親なきあと」にかかわる制度や支援を分野横断的に学ぶとともに、実際の相談事例や演習を通じて、本人や家族が抱える課題の整理や、必要な専門職・支援機関につなぐための実践的な対応について理解を深めた。同月に関東・甲信越エリアでも開催された。2027年2月までに関西・四国エリア、沖縄エリア、中国エリアで予定されており、今年度は計300人の相談員養成を目ざすという。 https://oitaswo.jp/post-35100/ 全国 障害者の空の旅をサポートする Q&A式ガイドの冊子版を制作・配布  日本航空株式会社(東京都)は、障害のある人とその家族が抱える空の旅への不安や疑問に回答するQ&Aガイド「Beyond(ビヨンド) Guide(ガイド)」の冊子版をつくり、全国56カ所の空港カウンターなどで配布を開始した。  これは、障害のある作家のアート作品を企画・販売している株式会社ヘラルボニー(岩手県)と共同制作したもので、2025(令和7)年にWeb上でPDF版を公開していたが、より多くの人が手に取りやすいよう冊子版も制作したという。「長時間の待機ができるか不安」、「パニックになったらどうすれば?」、「こだわりのある飲食物を持ち込みたい」など、実際の声をもとに、予約・搭乗前・空港・機内での過ごし方などを、Q&A形式でまとめている。また、事前に知っておくことで安心につながる情報や、困ったときに役立つサポート内容も掲載している。 https://www.jal.com/ja-jp/sustainability/human/satisfaction/customer/202608/ 全国 「障害のある学生の修学支援に関する実態調査」結果を公表  独立行政法人日本学生支援機構(神奈川県)は、「令和7年度(2025年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査」の結果を公表した。  調査結果によると、調査日である同年5月1日現在で全学校数1166校、全学生数325万6809人のうち障害学生は5万9377人で、全学生の1.82%を占めた。障害学生とは、障害者手帳を有する学生および医師の診断または健康診断等において障害があることが明らかになった学生をさす。このうち、特性に応じた支援を受けている学生は69.5%、合理的配慮の提供を受けている学生は51.6%だった。  障害種別では、精神障害が2万2036人ともっとも多く、発達障害1万2706人、病弱1万136人と続いた。発達障害、精神障害、知的障害、発達・精神の重複障害を合わせると3万8548人で全体の64.9%(前年度62.0%)を占めた。また、障害学生支援を担当する部署や機関、相談窓口などが8割以上の学校で整備されていた。 https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_shogai_syugaku/2025.html 全国 映画公開予定『4アウト─もう一度、プレイボール─』  東京に初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設の実話を基にした映画「4アウト─もう一度、プレイボール─』が2026(令和8)年11月上旬から全国公開される。主演は相葉(あいば)雅紀(まさき)さん、原作はノンフィクション作家の平山(ひらやま)譲(ゆずる)さんの小説『4アウト─ある障害者野球チームの挑戦』(2023年、中央公論新社刊)。  身体障害者野球は、障害者手帳を持つ選手たちが軟式ボールを使って行う野球で、障害の特性に配慮した独自ルールが適用されている。元プロ野球選手の福本(ふくもと)豊(ゆたか)さんらの声がけで、1993(平成5)年に特定非営利活動法人日本身体障害者野球連盟(JDL)が発足し、現在では全国36チームの登録選手約1000人が、毎年春と秋に開催される全国大会を目ざして活動している。2006年には、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本優勝を機に「第1回世界身体障害者野球大会」が日本で開催され、故・長嶋(ながしま)茂雄(しげお)名誉監督が大会実行委員長(第2回大会以降は大会名誉顧問)を務めた。以降、WBCと同じ4年おきに開催されている。 本紹介 『当事者の「語り」から支援を紡ぐ 精神障がいがある人へのナラティヴアプローチ』  臨床発達心理士・公認心理師で奈良女子大学教育システム研究開発センター所属の山本(やまもと)智子(ともこ)さんが、『当事者の「語り」から支援を紡ぐ 精神障がいがある人へのナラティヴアプローチ』(日本評論社刊)を出版した。  精神障害のある人の心理的援助を長年行ってきた山本さんは、ナラティヴ(物語、語り)を通じて当事者の等身大の声を聴くことで、支援がスムーズに前進することがあるとしている。本書では「攻撃性の背景にある『つながり』への思い」、「しんどさから抜け出すために――他者との間にある『かたち』に気づく」、「障がいがある人と援助者、それぞれの『傷つき』を聴く」、「面談での対話を日常の体験に落とし込む」、「『カサンドラ症候群』という物語」といった切り口で、さまざまなケースをもとに支援のあり方を示している。四六判、200ページ、2640円(税込)。 アビリンピック マスコット キャラクター アビリス 2026年度地方アビリンピック開催予定 10月末〜11月 青森県、千葉県、神奈川県、滋賀県 *開催地によっては、開催日や種目ごとに会場が異なります *  は開催終了 地方アビリンピック 検索 ※日程や会場については、変更となる場合があります。 第46回全国アビリンピックは12月4日(金)〜12月6日(日)に、愛知県で開催されます。 地図文字 青森県 千葉県 神奈川県 滋賀県