グラビア 安心でおいしいペットフードをつくる 株式会社丸本 ペットフード工場(徳島県) 取材先データ 株式会社丸本(まるもと) ペットフード工場 〒775-0310 徳島県海部郡(かいふぐん)海陽町(かいようちょう)大井字(おおいあざ)大谷(おおたに)41 TEL 0884-73-1113 FAX 0884-73-0251 写真・文:官野 貴  徳島県海陽町に本社を置く株式会社丸本(以下、「丸本」)は、地元ブランドである阿波尾鶏(あわおどり)の販売や食品およびペットフードの製造・加工・販売を手がける。現在、障害のある従業員14人が、食品製造の現場で活躍しており、ペットフード工場で働く知的障害のある木屋野(きやの)彩那(あやな)さん(28歳)は、入社7年目だ。  取材時、木屋野さんは、ジャーキーに加工するササミを手慣れた手つきで乾燥用トレイにきれいに並べていた。さらなるステップアップを目ざし、ササミチップスのケーシング(ビニール)を剥(は)がす工程にも挑戦中で、「ビニールが残らないよう、気をつけて作業しています」と教えてくれた。  ササミジャーキーの計量・袋詰めを行っていた寺岡(てらおか)大海(おおみ)さん(18歳)は、近隣の特別支援学校を卒業し、今年4月に丸本に入社したばかりの期待の新人。在学中の職場実習を経て入社を決めたという。「仕事の仕上がりを褒(ほ)められるとうれしく、達成感があります」と笑顔を見せる。この日は、母校の先生との面談も行われ、近況を報告した。  身体障害のある大東(おおひがし)剛(たけし)さん(37歳)は、入社して12年。原材料や製品の入出庫伝票の作成などの事務処理を担当している。また、品質管理の水分量測定も大東さんの重要な業務の一つだ。「仕事は楽しく充実しています」と話す。  丸本では、障害者職業生活相談員の社員と各部署の担当者が、業務のふり返りなどを行い、安定して働くことができるように本人との面談を実施している。また、就労支援機関とも連携をとり、労働環境への配慮や生活面のサポートも行っている。  これらの取組みが評価され、2024(令和6)年に、「もにす(障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度)」の認定を受けた。丸本では、今後も特別支援学校や就労支援機関と連携し、障害者雇用に取り組んでいく予定だという。 写真のキャプション 同僚とともに「ササミの手並べ」と呼ばれる工程にあたる木屋野彩那さん(右) 骨などの異物を取り除きながらササミを乾燥用トレイに並べる 同僚と息を合わせて、トレイを乾燥用ラックにセットする ササミジャーキーの計量・袋詰めの業務を行う寺岡大海さん。基準値に合わせ、ジャーキーの本数を調整する 計量を終えたジャーキーを袋に入れる 充填機から送り出されたケーシングの端部をひねって絞り、形を整える寺岡さん 母校である特別支援学校の先生と面談をする寺岡さん ケーシングの皮剥ぎを行う木屋野さん(右) 皮剥ぎを終えた半製品。スライスと乾燥を経てササミチップスとなる 休憩中の1シーン。同僚と談笑する木屋野さん 大東剛さんはペットフード工場の事務業務を担当している 出荷伝票の入力作業にあたる大東さん 水分量の測定。設定の異なる測定装置2台を同時進行で使用する 測定の前準備として、ペットフードを細かく切り刻む 細かく切り刻んだペットフードを測定装置にセットする 測定後、数値を記録簿に記入する。水分量は、工場の担当部署にも伝え、乾燥時間の調整などが行われる