ニュースファイル 国の動き 厚生労働省 「雇用分野の差別禁止・合理的配慮の相談等実績」を公表  厚生労働省は、都道府県労働局やハローワークにおける「雇用の分野における障害者の差別禁止・合理的配慮の提供義務に係る相談等実績(令和7年度)」を公表した。  2025(令和7)年度にハローワークに寄せられた障害者差別に関する相談は122件、合理的配慮の提供に関する相談は509件で、計631件(前年度比44.1%増)。また、都道府県労働局長による紛争解決の援助申立受理件数は前年度と同数の2件、障害者雇用調停会議による調停申請受理件数は15件(前年度11件)。  相談者の内訳は、障害者からが573件、事業主からが44件、その他(家族等)が14件だった。相談内容のうち、障害者差別に関するものは多い順に、募集・採用時(16.7%)、退職の勧奨(15.2%)、解雇(13.0%)で、合理的配慮の提供に関するものは多い順に「上司・同僚の障害理解に関するもの」(27.3%)、「相談体制の整備、コミュニケーションに関するもの」(16.0%)、「就業場所・職場環境に関するもの」(14.1%)となっている。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73696.html 国土交通省 自動車事故による高次脳機能障害者の社会復帰を促進する自立訓練事業所を選定  国土交通省は、自動車事故後の高次脳機能障害の把握から自立訓練、地元復帰までの切れ目のない支援を実施することを目的として、2026(令和8)年度に社会復帰促進事業(モデル事業)を実施する自立訓練事業所を11カ所選定した。モデル事業は、次の三つの支援を組み合わせて実施するとしている。 @ネットワーク構築支援…高次脳機能障害の医学的評価を行う病院と自立訓練事業所等とのネットワークを構築し、協力して退院後のコーディネートを目ざす。 A自立訓練提供支援…自立訓練事業所等が専門的知識を有する者を確保して、自立訓練を提供する場合にかかる経費を支援し、専門的知識を有する職員による事業実施を目ざす。 B地域連携支援…高次脳機能障害に対する十分な対応力を有する自立訓練事業所等が地元の事業所等と連携することにより、高次脳機能障害者の地域における生活への円滑な移行を目ざす。  国土交通省は、今回選定した事業所11カ所と、2024年度モデル事業の取組みをまとめた好事例集を左記ホームページで公開している。 https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000756.html 生活情報 全国 声と言葉の困難に理解を「声とことばマーク」が誕生  声や話すことに困難がある当事者や言語聴覚士ら専門家でつくる「声とことばマーク運営委員会」が、声やことばの困りごとを伝える、新しいシンボルマークを作成した。マークは、吹き出しのある顔のイラストに、支援の必要を伝える白十字を組み合わせている。  同委員会ではこれまで、音声言語障害の診療にたずさわる慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科の富里(とみさと)周太(しゅうた)医師らが中心となり、吃音や発声障害、場面緘黙(かんもく)、トゥレット症、喉頭摘出後、失語症、口唇(こうしん)口蓋裂(こうがいれつ)などの当事者たちが参加する交流会などを開催してきた。そのなかで、「声やことばが出にくいとき、周囲にそっと配慮をお願いできるマークがほしい」といった声が上がり、一般募集223作品から選ばれた山田(やまだ)倖太朗(こうたろう)さんのデザイン案をもとに作成された。  マークは、特定の疾患にとらわれず声とことばに困りごとのあるすべての方が身につけるほか、趣旨に賛同する施設などで掲示してもらうことを想定。詳細は左記同委員会のホームページで紹介している。 https://sites.google.com/view/voice-speech-mark  利用希望など問合せは、左記の同委員会までメールを。 koetokotobanokai@gmail.com 北海道 車いす型近距離モビリティ貸出し  一般社団法人旭川観光コンベンション協会(旭川市)と特定非営利活動法人カムイ大雪バリアフリー研究所(旭川市)は、近距離モビリティの貸出しサービスを開始した。旭川市などが取り組むサービス「Universal MaaS(ユニバーサルマース)」推進の一環で、あらゆる人が快適に移動し、市内に点在する見どころを満喫できる体制を整える。  使用するのはWウィルHILL株式会社(東京都)が開発した電動車いす型の近距離モビリティで、歩道を走れる4輪スクータータイプと、折りたたみタイプの2種類。それぞれ体重制限があるほか、操作に必要な注意力などを備えているなどの利用条件がある。  料金は、@スクータータイプが1時間1000円(税込)、A折りたたみタイプが1日4000円(税込)。貸出場所は、@がJR旭川駅東改札口前にある旭川観光物産情報センター、Aが旭川空港近郊にあるカムイ大雪バリアフリーツアーセンター。事前予約ができ、空きがあれば当日貸出しも受けつける。  詳細は左記ホームページまで。 @:https://x.gd/o6PJW A:https://npo.kamui-daisetsu.org/rental/ 本紹介 『発達障害を抱える子どもの「できる!」を増やす作戦図鑑』  小児科医の武田(たけだ)洋子(ようこ)さんと平岩(ひらいわ)幹男(みきお)さんの2人が『発達障害を抱える子どもの「できる!」を増やす作戦図鑑』(講談社刊)を出版した。長年にわたり障害者医療、発達障害の臨床にたずさわってきた2人が、これまでの経験で得た知見をもとに、子どもの自立に必要な力が身につく、大人からの声かけ・接し方をアドバイスしている。  本書では、国際的に知られているABA(応用行動分析)とペアレント・トレーニングのよいところを取り入れた方法を、親しみやすい「作戦」といいかえた。250点以上のイラストで図解し、〇×式で「よい対応」、「NG対応」と明示しながらわかりやすく解説。忘れ物を減らす、規則正しく生活する、学習に取り組む、交通法規を守る、行動を切り替える、気持ちを静める、こだわりを緩和する、自分の役割を果たす、上手に友達と付き合う、ほかの人と相談する、公の場でマナーを守る、交通機関を利用する、一人で買い物をする、性被害から身を守るなど、発達障害のある子どもが直面しやすいさまざまな困難やテーマに沿って、具体的に紹介している。A5判、224ページ、2200円(税込)。 アビリンピック マスコットキャラクター アビリス 2026年度地方アビリンピック開催予定 9月〜10月 北海道、青森県、新潟県、石川県、山梨県、山口県、大分県、神奈川県 *開催地によっては、開催日や種目ごとに会場が異なります *  は開催終了 地方アビリンピック 検索 ※日程や会場については、変更となる場合があります。 ※第46回全国アビリンピックは12月4日(金)〜12月6日(日)に、愛知県で開催されます。 地図文字 北海道 青森県 新潟県 神奈川県 石川県 山梨県 山口県 大分県