働く広場2019年4月号
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23働く広場 2019.4と会社に貢献していこう」という意志の表れだと感じた野中さんは決心する。「精神障害があることで『あれはできない』、『これはできない』と思ってはもったいない。とてもやりがいがあります。会社を辞めるのは無理(考えられない)」と話す。 そんな東急リバブルの取組みに刺激を受け精神障害者雇用に取り組んだ企業が、半導体製品の開発および販売を行っている株式会社ソシオネクストだ(2015年設立)。その取組みは、精神障害のあるスタッフ4人の雇用からスタート。彼ら1期生の入社は2017年12月である。その後2人増え、現在6人が就業中。東急リバブルに習い、ソシオネクストでも精神障害のあるスタッフをチャレンジスタッフと呼んでいる。初めての精神障害者雇用から1年余りが経った同社の人精神障害者雇用に取り組んで1年余りの「ソシオネクスト」不得意なことはあるかもしれないが、できないわけではない。もっといろんな仕事をやってもらおう。能力を引き出していこう」野中さんたちは、面接のときに必ずいう言葉がある。「チームで協力し合って仕事をしています」と。それは精神障害のあるスタッフ同士の協力ももちろんだが、もう一歩進んで障害のある人もない人も分け隔てなく東急リバブルという一つのチームで仕事をしているという意味だと感じる。* * * * *フラワーアトリエチーム所属の清し水みず亮りょう士じさん(2018年4月入社)は、東急リバブルの仲介によって住宅などを購入したお客さまへのギフトフラワーの製作、発送を担当している。チーム屈指の作業スピードを誇る。「周囲のみんなをもっと理解して、さらに協力し合えるようになるのが目標」と話す。チャレンジスタッフチーム所属の村むら上かみ紗さ恵えさん(2014年5月入社)は、給与厚生課の仕事と、フラワーアトリエのサポートもやっている。昨年からチャレスタがチームごとに仕事に取り組むようになり、依頼された業務をほかのチャレスタに差配するチームサポーター業務も担当している。「いろいろな仕事をさせてもらい、ほかのチャレンジスタッフのサポートもする村上紗恵さん株式会社ソシオネクスト村上さんたちチャレンジスタッフの働きは、一般社員の負担軽減につながり、評判がいいチャレンジスタッフとの面談を通して信頼関係が築かれている

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