働く広場2019年5月号
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30働く広場 2019.5 「人に優しい職場環境の実現」を企業理念に掲げる同社は、「久く遠おんチョコレート」と連携し、障害者によるチョコレート製造も行っている。  「三協立山株式会社・三協アルミ社」(高岡市)は、身体障害者駐車スペース向け上屋(屋根)「ウェルハート」のラインアップを拡充、積雪地帯でも設置可能なタイプを発売した。 「ウェルハート」は、身体障害者が運転または同乗する車両が駐車する際、雨に濡れずに安全、円滑に乗車できるように車体両側に乗車スペースを設けた公共用の障害者向け上屋。大雪などの異常気象が続くなか、風や雪に強い商品が求められていた。価格は288万700円(消費税、施工費、搬入費などを除く)。  就労継続支援事業所の利用者たちが製作した品物などを扱うウェブ通販サイト「和歌山市障害者福祉情報サイト ふくりっち」が開設された。 「福祉を豊かに」をコンセプトに、市内の就労継続支援事業所が参加。利用者が製作した箸置き、携帯ホルダー、ポストカード、ブローチ、木製トレイ、お菓子などをオンラインショップで販売している。   障害者の文化、芸術活動を支援する「一般社団法人岡山障害者文化芸術協会」が設立された。 作品展やセミナーの開催、文化芸術の作家の発掘、育成などを行い、作品を展示する美術館   川崎市議会は、平成31年第1回定例会(2月12日)から、本会議場での発言をリアルタイムで文字に変換することが可能なAI(人工知能)を活用した音声認識システムを導入し、障害者や高齢者など、聞き取りが困難な人が傍聴しやすい環境を整えた。 議場のマイクで集めた声を委託業者の音声認識システムに送信して文字データに変換。議場の傍聴席に設置したモニターに映し出している。  平塚市では、障害のある人とその家族の生活をサポートする新たな手段の一つとして、「サポートカード」を作成した。 障害のある人やその家族が、本人の障害特性や配慮してほしいことをサポートカードに記載。バスや電車に乗車しているとき、日常生活で困ったとき、災害や緊急時などに、自身の障害を周囲の人たちに理解してもらい、必要とする支援を得られやすくするもの。サポートカードは小さく折りたたみ、携帯して利用する。市役所の窓口で配布するほか、市のウェブサイトからダウンロードできる。   ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営する「株式会社トラストバンク」(目黒区)と、岩手県北上市、群馬県前橋市は、福祉施設やNPO法人を応援するため、思いやり型返礼品プロジェクト「きふと、」を立ち上げた。 「思いやり型返礼品」とは、寄附をすることで「自分のためではなく、だれかのためになる」返礼品や、「社会貢献につながる」返礼品のこと。支援型(障害者支援施設でつくられた製品や、加工、ピッキングなどをしている「もの」)、寄贈型(困っている人たちを助けるための商品やサービスを寄附者から「プレゼント」)、協賛型(NPOや障害者支援施設、コミュニティ活動団体などへの「協賛金」)、参加型(お年寄りのための雪かきや草取りなどの「体験イベント」)の四つがある。今後、全国の自治体や団体に参加を呼びかけていく。   「株式会社ベルシステム24ホールディングス」(中央区)は、コーヒーを通じたSDGs(持続可能な開発目標)の実現を進める「株式会社ミカフェート」(港区)のプロデュースのもと、本社オフィスラウンジに、障害者がコーヒーを抽出し、提供するカフェをオープンした。 ミカフェートの専門家からコーヒーの淹いれ方を教わった障害者従業員がコーヒーを提供。使用するコーヒーには、タイ山岳地帯の貧困下にある少数民族の自活支援プロジェクトの一環で、アヘン生産をしていたケシ畑をコーヒー農園に転作してつくられた高品質なコーヒー豆を選定。オフィスフロアでのワゴン販売や来客者への提供も行う。地方の動き生活情報市議会審議をリアルタイムで文字情報化神奈川「思いやり型返礼品」プロジェクト始動「サポートカード」を作成神奈川本社内に障害者によるカフェがオープン東京身障者駐車スペース向け上うわや屋の新商品富山障害者福祉情報サイトを開設和歌山障害者のアート活動を支援岡山思いやり型返礼品検索ふくりっち検索

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