働く広場2019年5月号
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31働く広場 2019.5の運営を目ざす。これらの事業展開のため、就労移行支援事業所などを運営してアートと就労を一体的に支援。作家を志す障害者にはアート関連の就労への取組みを行う方針。 山陽新聞社会事業団(岡山市)が2017年に、創立70周年記念事業として、障害者の絵画、造形作品を県内から公募して行った「きらぼし★アート展」の開催が契機となった。事務局は同事業団に置く。   「トランスコスモス株式会社」(渋谷区)は、東京都「心のバリアフリー」サポート企業に登録された。 東京都「心のバリアフリー」サポート企業とは、「全ての人が平等に社会参加できる社会や環境について考え、そのために必要な行動を続けること」を、東京都とともに推進する企業や法人のこと。東京都が募集し、審査・登録を行う。  障害者雇用支援コンサルティングを行う「株式会社スタートライン」(東京都三鷹市)は、神奈川県相模原市に9拠点目の「障がい者向けサテライトオフィスサービス」をオープンした。 サテライトオフィスサービスでは、あらゆる障害種別の人が安心・快適に勤務、相談できる体制を整え、一人ひとりに合わせた支援計画のもと、定期的な面談・カウンセリングを通して、障害者の自社業務における戦力化を支援している。   精神科医の浅あさ川かわ雅まさ晴はるさんが、『精神科医が導く「こころが疲れたなぁ」と思ったら読む本』(ロングセラーズ刊)を出版した。 「何事もやってみなければわからない」、「自分で自分をほめてあげよう」、「泣けるだけ泣く、心の毒が出る」、「今日も無事に終わったことが幸せだ」など、不安や迷い、怒りや悲しみ、憎しみなどを消して自分らしく生きるための、心の栄養剤72の処方箋を見開き2ページで綴る。新書判207ページ、1080円(税込)。  生まれつき骨が弱く、小さいころは寝たきりだった安あさ積か遊ゆう歩ほさんが、『自分がきらいなあなたへ』(ミツイパブリッシング刊)を出版した。 22歳で親元から自立した著者は、米国のバークレー自立センターで研修を受け、ピア・カウンセリングを日本に紹介。40歳で娘を出産。優生思想の撤廃や、障害のある人の自立生活運動など、さまざまな分野で当事者として発言を続けている著者が、自分を好きになるまでのステップを綴る。四六判176ページ、1836円(税込)。  精神科医の岡野憲一郎さんが『精神科医が教える 忘れる技術』(創元社刊)を出版した。 人が遭遇する、さまざまな「忘れられない」ケース。例えば、PTSDを引き起こす外傷記憶、恨みや罪悪感、依存や中毒など、思い出すたびにつらくなる過去や苦しい症状は、いつまでも心を蝕むしばみ、ときには日常を支配してしまう……。こうした「忘れられないこと」を上手に「忘れる」ための具体的な方法を説く。また、「なぜ忘れることができないのか」のメカニズムを解き明かしている。四六判208ページ、1512円(税込)。   「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、パーソナルモビリティの開発・販売を行う「WウィルHILL株式会社」(横浜市)は、「WHILL自動運転システム」を利用した実証実験を、「三菱電機株式会社」(千代田区)、「株式会社Liquid」(千代田区)と共同で開始した。「三菱地所株式会社」(千代田区)と「SAPジャパン株式会社」(千代田区)がオープンしたコラボラティブスペース「Inspired.Lab」で実施。 建物内のエレベーターと電動車いす「WHILL」が通信回線でつながることにより、無人のWHILLが近づくとエレベーターがWHILLのいる階に停止し、扉の開閉を行い、目的の階まで送り届ける。これにより、建物内のあらゆる場所に行くことができるようになる。また株式会社Liquidと共同で、建物のセキュリティシステムとWHILLの連携の実証実験も行う。 将来的には、公道など建物外での自動走行も見据えて、実証実験を展開していく。働く「心のバリアフリー」サポート企業に東京サテライトオフィスサービス拠点を開設神奈川『自分がきらいなあなたへ』『精神科医が教える 忘れる技術』電動車いすの自動運転システムの実証実験を開始開発『精神科医が導く「こころが疲れたなぁ」と思ったら読む本』本紹介

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