働く広場2019年6月号
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働く広場 2019.6した地域活性化企画「全日本仮囲いアートプロジェクト」を、東京都渋谷区の支援を受けて始めた。第一弾は、障害者と学生が共同で創作した「シブヤフォント」の作品が、2019年3月18日(月)から11月まで東京都渋谷区神じん南なんで公開されている。 ヘラルボニーは、2018年7月に双子の松田崇たか弥やさん・文ふみ登とさんが設立。2人には自閉症の兄・翔しょう太たさんがおり、社名は翔太さんが7歳のときにノートに書いた言葉だという。ヘラルボニーは、知的障害のあるアーティストが描く作品をデザインに落とし込んだブランド「MUKU」も運営している。  「群馬県視覚障害者福祉協会」(以下、「群視協」)(前橋市)は、県内の視覚障害者約4千人を対象に、買い物や通院など外出の練習をするための訪問型のサポート事業を始める。目的地までのルートや危険箇所を把握し、安全に外出できるよう支援する。 これまでは群馬県社会福祉総合センター周辺で外出訓練を行ってきたが、個人の生活状況に合った支援が必要と判断し、訪問型も加えることにした。1人につき3カ月間で最大10回実施。申込みやヘルパー登録などの問合せは群視協へ。TEL:027ー255ー6677  視覚障害者がこれまで連れ添ってきた盲導犬と一緒に余生を暮らせる全国初の特別養護老人ホーム「翠すい華かの里」が、愛知県新城市にオープンした。盲導犬を育成している「中部盲導犬協会」    厚生労働省が省令を改正し、身体障害者手帳と精神障害者保健福祉手帳も自治体の判断により、カード型で発行することが可能になった。従来は紙製でサイズも大きかったが、カード型は運転免許証と同じサイズでプラスチック製となる。 知的障害者が持つ療育手帳はすでにカード型の発行が可能になっており、一部の自治体で導入されている。    宮城県警は今年度、スマートフォンアプリを活用して交差点の信号情報を受け取れる新システムを、東北で初めて導入する。視覚障害者や高齢者らが安全に歩行できるようにする目的で、単独自治体としては全国最多の50カ所に整備する予定だ。 具体的には、対応する信号機に近づくと専用アプリが自動起動し、交差点の名称や信号の色、青信号の残り時間などを音声や画面表示により伝えてくれる。青信号の時間延長を求める機能もある。県警は、東京五輪のサッカー競技会場となる宮城スタジアム周辺などから、整備していくことにしている。  長野県は今年度から、森林を管理する地域住民らと障害者就労支援事業所をマッチングさせる「林福連携」の推進に乗り出す。 第一弾として、長野市の住民らでつくる「あさかわの里山と森を守る会」と「社会福祉法人花工房福祉会」の連携事業がモデルケースとなる。県が認定した森林での伐採費の一部や器具購入などを補助する。今回は112ヘクタールが認定された。花工房福祉会が運営する就労継続支援B型事業所「炭たん房ぼうゆるくら」(長野市)では、以前から木を切り出して薪や炭をつくり販売している。森林の利活用と障害者の就労確保・拡大の取組みとして期待される。   「社会福祉法人全国手話研修センター」(京都市)が、新元号「令和」の手話表現を発表した。 具体的な動作は「指先を上に向けて5本の指をすぼめた片手を、胸の脇に出し、前に動かしながら指先を緩やかに開く」というもの。花のつぼみが開いていくイメージだという。 同センターの手話研究・創造部門である「日本手話研究所」は、1979(昭和54)年から厚生労働省の委託を受けて新しい言葉の手話表現を考案している。今回は全国9ブロックから提案された表現案をもとに、手話通訳者や学識者ら6人による委員会で協議し、全員一致で決めた。同研究所のサイトで動画も公表している。   企画会社の「株式会社ヘラルボニー」(岩手県花巻市)が、建設現場の「仮囲い」を利用行政地方の動き生活情報カード型「障害者手帳」の発行が可能に厚生労働省建設現場「仮囲い」をアートに視覚障害者の外出訓練群馬盲導犬と暮らせる特養ホーム開設愛知スマホアプリで交差点の信号情報を伝達宮城新元号「令和」の手話表現決まる「林福連携」推進に乗り出す長野手話動画 令和検索30

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