働く広場2019年7月号
22/36

特例子会社の設立・誘致で働く場づくり雪おろし雪かきどぶろくづくり稲刈り田植えクロモジ採取働く広場 2019.7山陽新聞社会事業団専務理事 阪本文雄株式会社夢ガーデン、特定非営利活動法人UウネNE(新潟県)~農園芸で越後の特産品を商品化し就農へ~(当ページの写真提供:特定非営利活動法人UNE)株式会社夢ガーデン〒940-0241 新潟県長岡市北きた荷に頃ごろ1517-2 TEL 0258-51-1150 2012(平成24)年1月に設立。肥料「かんとりースーパー緑水」を製造、出荷。木工品の製造、販売、野菜や山菜の生産、採取も行っている。社員数は11人(知的障害2人、精神障害2人、聴覚障害3人、その他身体障害1人、健常者3人)。代表取締役社長は野口邦夫氏。 親会社は緑水工業株式会社。新潟県内で上下水道施設の運転維持管理をコア事業とし、下水道管の清掃、調査、補修、更生工事、太陽光パネル洗浄作業、汚泥を肥料化するバイオマス事業などを展開している。社員数420人。代表取締役は家老俊一氏。特定非営利活動法人UNE〒940-0242 新潟県長岡市一いち之の貝かい869 TEL 0258-86-8121 長岡市議会議員だった家老洋氏が2011年4月に設立し、代表理事に就任。障害者、高齢者が人間らしく、誇りを持って自立することを支援するのが目的。モットーは「施しよりは仕事」。中山間地域で、農園芸による就労、特例子会社を誘致しての就労の場づくりに取り組む。取材先データKeyword:地域活性化、特例子会社、農福連携、農産品の製造・販売写真:小山博孝・官野 貴編集委員から 越後の過疎地に山里の特性を活かして特産品を発掘し、くろもじ茶の製造、棚田で栽培した酒米を使ったどぶろく醸造、山菜を使った農家レストランの経営、民泊営業を展開している元気のよいNPO法人を訪ねた。この10年は試行錯誤の連続だったそうだが、特産品の商品化は着実に前進。むずかしい農園芸での就労に明かりが見えてきていた。過疎地への特例子会社の誘致、設立というユニークな取組みも成果をあげていた。編集委員が行く20

元のページ  ../index.html#22

このブックを見る