働く広場2019年8月号
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次に、早稲田大学の「障がい学生支援室」を訪問した。障がい学生支援室担当課長の西にし出で稔とし行ゆきさん、発達障がい学生支援部門の黒くろ田だ泰たいさん、障がい学生支援コーディネーターの吉よし野の智とも子こさんにお話をうかがった。同大学の「発達障がい学生支援部門」は、発達障害のある学生の修学支援(合理的配慮の提供)を担当業務として20ションが苦手"などといった、不得意なことはあります。ただ、その頻度や程度が極端なために、生活するうえで困る回数が多いと﹃障害﹄と診断されます。運動が不得意だと"運動神経がない"といわれ、歌が下手だと"音痴"といわれますが、私は、発達障害もそれと同じようなものだと思っています。それに、自分の弱みがわかっているということは、改善すべき点がわかっていることでもあるので、社会に出るときに役立ちます。悩みと、その解決手段を知っているということは、人をサポートできる力になると思っています」と小林さんは語った。法政大学では、大学内の組織である「障がい学生支援室」、「キャリアセンター」との連携や、相談機能の充実をはかり、障害のある学生が社会へ出て自立するためのサポートに力を入れている。また、現代福祉学部の「若者支援論」、「障害者福祉論」の講義では、担当している眞保智子教授と「BeU」、そして企業との連携によるインターンシップの実施なども行われている。早稲田大学での取組み働く広場 2019.8障がい学生支援室担当課長の西出稔行さん発達障がい学生支援部門の黒田泰さん障がい学生支援コーディネーターの吉野智子さん小林さんたちに話を聞く箕輪編集委員早稲田大学キャンパス23

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