働く広場2019年10月号
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働く広場 2019.10「ここが私の職場“チーズの城”です」「チーズの城」店長の松まつ尾お勇ゆう希きさんから指示を受ける松屋さん「今日もはりきって開店します!」長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」。中世オランダの街並みが再現され、多彩なエンターテインメントを楽しむ人たちでいっぱいだ。園内では20人の障害者が、車しゃ輌りょう課(バス運転業務など)、アメニティ課(場内清掃、植栽管理など)、CS推進課(お問合せ電話の対応など)と、さまざまな職場で働いている。聴覚障害のある松まつ屋や愛まな美みさん(23歳)は、園内にあるチーズ専門店「チーズの城」で働くワーキングマザーだ。地域で開催された障害者就職面接会で、「ハウステンボス株式会社」の募集を知り、応募。2017(平成29)年11月に入社した。お子さんを保育園に預け、自宅からマイカー通勤をする松屋さんは、今年で入社3年目となる。「職場のみなさんは、障害があっても平等に仕事を任せてくれますし、筆談や手話で積極的に接してくれるので、この職場が好きです。感謝しながら働いています。職場で少しずつ認められて、頼まれる仕事が増えるのが、いまはいちばんうれしい」と松屋さんは話す。これからがんばりたいことについて聞くと、「せっかくハウステンボスに来られたお客さまに質問されても、聞き取りや口話があまりうまくないので、役に立てないことが悔しい。でも、少しずつ対応できるように努力しています」と、何事にも前向きに取り組んでいる。16

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