働く広場2019年10月号
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働く広場 2019.10ダウンロードや詳細は、博報堂DYアイ・オーのホームページから。http://www.hio.co.jp/   外食チェーンの「株式会社坂ばん東どう太た郎ろう」(古河市)が、地元の特別支援学校と連携しながらイチゴ生産に参入する。自社運営の店舗で提供するスイーツメニューで使うほか、店頭での販売も計画。1年目は約7tの収穫を見込む。今後はイチゴ狩りができる観光農園として整備し、地域住民や観光客の交流の場として活用していく予定。 本社に隣接する農地を借り、ビニールハウス3棟を組み立てる。2019年冬から翌年のゴールデンウィークころまでの収穫を予定。栽培には近隣の特別支援学校の生徒にも授業の一環として取り組んでもらい、希望者には将来の雇用も検討するなど、障害者の就労支援も図る。 「株式会社日立製作所」(千代田区)は、障害者雇用の促進を図る子会社を2020年4月に統合すると発表した。これまで会社によってオフィスの事務補助や部品の組立て・検査など事業内容が分かれていたが、1社に統合し幅広い業務を請け負う体制を整える。通勤などが困難な障害者向けにはIT技術を活かして在宅勤務も検討する。 統合するのは、特例子会社「株式会社日立ゆうあんどあい」(神奈川県横浜市)と「株式会社サンシャイン茨城」(茨城県笠間市)、「株式会社ビルケアスタッフ」(足立区)の3社。日立ゆうあんどあいを存続会社とし、日立製作所の100%子会社とする。従業員数約440人のうち約330人が障害者雇用となる見通し。日立グループ20社が、統合した新会社に仕事を発注する。 統合することで障害特性に応じた支援ノウハウが共有できるうえ、採用活動も強化できるとみている。定型業務を自動化するロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を活用した業務の切り出しや在宅勤務なども推進する。  「LINE株式会社」(新宿区)が、完全子会社「LINEビジネスサポート株式会社」の設立を発表した。これまでLINEで展開されてきた、障害者が行う各種事務・配送・美化作業・マッサージルームの運営および障害者雇用などについてのサポート業務を承継する。LINEは企業の社会的責任の一環として障害者の雇用機会の拡大および安定した職場を確保し、その能力を十分に発揮しながら挑戦・成長できる就業環境をつくることを目ざしている。同社は新会社設立後に特例子会社の認定を申請する予定。  トヨタグループの自動車部品メーカー「アイシン精機株式会社」(刈谷市)が特例子会社を設立する。新会社名は「アイシンウェルスマイル株式会社」。10月に設立し、2020年4月に営業を開始する予定。主な業務内容は、アイシングループ社内でのオフィスサポート(清掃や文書電子化)と障害者雇用支援(グループ各社への教育や採用活動)。 スタート時の従業員数は約20人で、うち10人が障害者になる見込み。5年後をめどに障害者70人を雇用する方針だ。  一般社団法人「全日本ろうあ連盟」が、このほど『手話でGO!GO!合理的配慮 障害者差別解消法でやるべきことを考える』を刊行した。共生社会の実現に向け各地で手話言語に対する認知が深まってくるなか、「聞こえない人から相談が入った時はどうすればいいか」、「聞こえない人と一緒に働くにはどうすればいいか」といった「合理的配慮」をめぐる疑問や悩みなどに応える内容。 聞こえる人も聞こえない人も、ともに学ぶための実践集となっている。A5判176ページ、900円(税抜)。北海道、福島県、千葉県、神奈川県、石川県、山梨県、三重県、滋賀県、山口県、大分県*部門ごとに開催地・日時が 分かれている県もあります*  の県は開催終了働く本紹介イチゴ生産で特別支援学校と連携茨城日立が障害者雇用の子会社を統合へ東京アイシン精機が特例子会社設立へ愛知LINEが障害者雇用にかかわる子会社設立東京手話でGO! GO!合理的配慮地方アビリンピック検索2019年度地方アビリンピック開催予定北海道石川福島千葉三重滋賀山口大分山梨神奈川10月~11月※全国アビリンピックが 11月15日(金)~11月17日(日)に、 愛知県で開催されます。31

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