働く広場2019年11月号
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働く広場 2019.11就労継続支援B型事業所「ワークセンターふたば」が運営する「LaLa Cafe」高次脳機能障害への支援を受けながら、自立を目ざして働く足立智裕さん「NPO法人えんしゅう生活支援net」は、高次脳機能障害のある方への支援を行うために、2011(平成23)年4月に設立され、障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)に基づく自立訓練(生活訓練)事業・就労移行支援事業を行う「ワークセンター大きな木」での活動を始めた。2013年7月には、就労継続支援B型事業所「ワークセンターふたば」が「LラaLラa Cカフェafe」を開店し、19人の障害のある方々(精神障害5人、発達障害4人、高次脳機能障害10人)が交代で働いている。同法人の理事長を務める建たち木き健けんさんは、「障害のあるみなさんに、街中で活躍してもらいたい」と考え、浜松駅近くの官公庁が集まる場所に、LaLa Cafeを開店したという。ここで働く足あ立だち智とも裕ひろさん(45歳)は、焼き鳥屋を自営していた10年ほど前に、交通事故で重傷を負った。約1年間の入院の後、再び元気に活躍できる日を目ざしてリハビリ生活を送っていたが、物事や手順をすぐに忘れるなどの記憶障害が残り、それをカバーできるよう、ワークセンター大きな木の支援を受けて、3年前からLaLa Cafeで働いている。「支援員さんたちの指導を受け、自分でメモを取って確認しながら作業することで、正確にできるようになってきました。仕事は、気分よくやらせてもらっています」と笑顔で答える足立さん。最近は週2回、知合いの店の仕込みも手伝っている。「がんばって働き、自立したい。これが私のいちばんの願いです」と、LaLa Cafeでの開店準備の仕事を終え、元気に帰って行った。16

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