働く広場2019年11月号
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働く広場 2019.11年、障害者への基本的な配慮をまとめたガイドブックの「施設利用、情報提供、意思表示の受領編」を発行した。続編となる分野別編は、福祉サービス▽医療▽教育▽スポーツ・レクリエーション・文化活動▽公共交通機関の利用▽不動産取引▽商品・サービス・役務の提供について、利活用しやすいよう8ページずつ紹介。A4判、カラーで2千部を無料配布するほか、県のホームページから無料でダウンロードできる。 また、ウェブ上で公共施設や観光施設のバリアフリー情報を紹介する「ふくおかバリアフリーマップ」も作成。地図上の施設をクリックすると、オストメイト対応トイレや自動ドア、点字案内などの情報を絵文字で表示する。英語、中国語、韓国語にも対応している。    農業を通して障害者の自立支援に取り組む「社会福祉法人つばさの会」(鹿島郡中なか能の登と町まち)が、町内で農薬と肥料を使わずに育てたニンニク「いだっ娘こにんにく」の加工品2種類の販売を始めた。 商品化したのは、うま味を凝縮した乾燥チップと抗酸化作用を高めた黒ニンニク。皮をむいたニンニクを乾燥させたり高温で保存したりして完成させた。乾燥チップ(40g)は450円(税別)、黒ニンニク(50g)は600円(税別)で、同町内の道の駅「織おり姫ひめの里なかのと」と、七尾市の「JA能登わかば本店」で販売している。 今後は、町内の養蜂家がつくったハチミツに漬けた新商品も開発する予定。 日東精工株式会社(綾部市)は、障害者雇用促進法に基づく特例子会社「日東精工SWIMMY株式会社」を、本社内に設立した。 従業員は、文書の電子化やデータ入力、印刷業務、社内配送、清掃などの業務を手がける。障害者雇用は日東精工で現在働いている3人からスタートし、徐々に増やしていく予定。同社の障害者雇用率はすでに法定基準を上回っているが「安定した職場環境を確保して地域社会に貢献したい」としている。 国登録有形文化財「中野家住宅」(長岡京市)を活用し、障害のある人が夜間に働く場のモデルとして期待される飲食店「なかの邸」がオープンした。 なかの邸は7月中旬にプレオープンし、スタッフとして働く障害のある人たちが、接客や盛りつけ、食器洗いなどの練習を重ねてきた。地元産の食材を使ったおばんざいなどを提供するほか、26種類の日本酒をはじめビールやワインなどのアルコール類も揃える。 営業は日・月曜を除く午後6〜10時。予約・問合せは「なかの邸」へ。電話 075ー959ー2877。 言語聴覚士の飯いい村むら大だい智ちさんが『吃音と就職 先輩から学ぶ上手に働くコツ』(学苑社刊)を出版した。「就職」という大きなイベントに、悩みながらも吃音とうまく向き合い働いている20人の声を紹介。エビデンスをふまえた解説やアドバイスも加え、働くことを応援するためのサポートブックとなっている。 飯村さんは京都大学総合人間学部卒業、同大学院情報学研究科を修了後に言語聴覚士免許を取得。病院勤務を経て、現在は昭和女子大学人間社会学部非常勤講師。吃音の研究、臨床、教育に従事しながら吃音の学会や自助・支援団体の運営にかかわる。A5判134ページ、1600円(税別)。生活情報働く本紹介日東精工が特例子会社設立京都有形文化財の旧家に障害者が働く料理店 京都自然栽培ニンニクを加工石川地方アビリンピック検索福島千葉茨城三重大分福島県、茨城県、千葉県、三重県、大分県*部門ごとに開催地・日時が 分かれている県もあります*  の県は開催終了2019年度地方アビリンピック開催予定11月~12月※全国アビリンピックが 11月15日(金)~11月17日(日)に、 愛知県で開催されます。『吃きつ音おんと就職 先輩から学ぶ上手に働くコツ』検索ふくおかバリアフリーマップ検索障害のある人への合理的配慮ガイドブック31

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