働く広場2019年12月号
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り、後輩の面倒見もよい。担当業務は、ベルトコンベアで流れてくる荷物の仕分けで、なかには重い荷物もあるようだ。吉松さんは、現在は荷物の仕分け、事務所内外の環境整備などを担当している。学校時代に「環境サービス」の授業で学んだ清掃技能を活かしている。「掃除は得意ですね?」の質問に、吉松さんはすぐに「はい」と答えた。三谷さんは、「自分のわかる範囲で教えました。吉松さんは積極的に覚えてくれるので、一緒に仕事がしやすいです」という。所長の中川さんは、「三谷さんは後輩が困っていると声をかける。話しやすい先輩であり、相談できる人です」と話す。吉松さんも「採用当初、困っていたところを教えてもらいまいした」と話す。進路指導主事の藤本先生によると、「吉松さんは、当初は清掃系の作業を行う就島村先生によると、分校の生徒および教員はみな熱心であるという。このカフェは、パンや菓子のメニューも多く、製造工程を客席からガラス越しに見学できる点もよい。品質を大切にしながら、衛生管理もしっかり行っている様子がお客さまにも伝わる。竹内先生と藤本先生に案内してもらい、卒業生が働く会社2社を訪問した。まずは、「佐川急便株式会社 高知営業所」にうかがい、所長の中なか川がわ誠まことさんと、安全推進課係長の八や木ぎ武たけ人ひとさんにお話をうかがった。本社人事部からも係長の佐さ藤とう美み穂ほさんが来られ、卒業生の職場定着の様子を一緒に見学した。本誌は同社でも読まれており、特に企業の障害者雇用の担当者はよく読んでくださっているようである。卒業生である入社4カ月目の吉よし松まつ将しょう太たさん(18歳)と、入社8年目の先輩、三み谷たに理さと志しさん(27歳)にお話を聞いた。三谷さんは業務内容をよく理解しておの理解を深める契機になっているとのことである。貴重な出会いがあるように感じた。「フードビジネス」では、RKC調理製菓専門学校校長の島しま村むら昌まさ利とし先生が外部専門家として授業に入り、専門的な技術や知識に関する指導を行っている。また、分校内に「イエロークロワッサン」というカフェを開設し、地域の人に利用してもらっている。島村先生が開校当初のカフェ設置や商品開発に協力した。その後も、パン製造などの授業の講師として、月に2回、分校で授業を行い、基本的技術を教えるとともに、生徒の商品開発にも協力するなど、指導にあたっている。「佐川急便株式会社 高知営業所」を訪ねて働く広場 2019.12RKC調理製菓専門学校校長の島村昌利先生佐川急便株式会社高知営業所所長の中川誠さん(右)、安全推進課係長の八木武人さん(中央)、本社人事部係長の佐藤美穂さん(左)吉松将太さん(右)と、三谷理志さん(左)高知みかづき分校のカフェ「イエロークロワッサン」オリジナルキャラクターの「イエクロくん」が入り口でお出迎え23

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