働く広場2020年1月号
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くれて頼もしいです。毎日のがんばりをしっかり確認すること、困っていることに気づいてあげることが私の仕事かな。業務日誌を見るのも楽しみの一つになっています」という薦野さん。西脇さん、永井さんをはじめとして、全国のダイソー店舗で働く障害のあるスタッフは195人(2019〈令和元〉年11月現在)。身体障害37人、知的障害114人、精神障害・発達障害44人が活躍している。店舗という変化の激しい環境で、いかに障害のある人が働きやすく、生産性をあげられる仕組みをつくれるか、ということが課題だそう。今後は大型店を中心に、障害のあるスタッフを3〜5人のチームで採用し、これまで以上に多くの障害のあるスタッフを採用していく方法を検討中とのことである。ものぼる。ダイソーの「博多バスターミナル店」で働く西にし脇わき真しん司じさん、永井よしこさんには知的障害がある。2人は入社して1年7カ月あまり。商品の品出し(陳列業務)を中心に忙しく働いている。商品回転率の高い食品関係の商品の品出しをすることが多いそうだが、実に手際がよい。店内で作業をしていると、「あの商品はどこ?」とお客さまにたずねられることもあり、フロアの案内もできるようになったそう。「喜んでもらえるのでうれしい」という西脇さん。1000坪を超える広い店内で、7万アイテムにものぼる商品の場所を覚えるのはたいへんだったが、「がんばって覚えた」そうで、笑顔が印象的だ。永井さんは入社以来毎日、業務日誌をつけている。スタッフの薦こも野の美み香かさんが業務日誌を確認し、コメントしたり、直接声をかけたりしている。「一生懸命に仕事をして広島県東広島市に本社を置く株式会社大創産業。「ダイソー」のブランドで展開する100円ショップは、国内に3367店舗、海外28の国と地域に2175店舗(2019〈平成31〉年3月現在)に「お客さまとスタッフに喜んでもらえるのがうれしい」働く広場 2020.1商品の品出しをする西脇真司さん業務日誌の記入をしている永井よしこさん薦野美香さんは、博多バスターミナル店で障害のあるスタッフのサポートをしている障害のあるスタッフが活躍できるよう働きやすい環境を整え、受入れ基準を見直す生活や体調面のフォローは外部の支援機関を活用し、定着につなげる多様な人材を柔軟に受け入れ、強みを活かして仕事を任せる123POINT21

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