働く広場2020年2月号
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働く広場 2020.2県)は10年前の初参加以来、5回目の挑戦。「銀賞止まりだったので、長年の目標を果たせた達成感でいっぱいです。これからも努力を怠らず、精進していきます」。 「ワード・プロセッサ」の冨ふ士じ原はら美み朋ほさん(兵庫県)は、5回目の挑戦となる車いすユーザー。「本当に感激です。障害の進行もあり、参加自体がむずかしくなってきましたが、努力することをあきらめないでよかったと、心から思いました」と笑顔を見せた。 「データベース」の畠はたけ山やま優まさるさん(高知県)は、静岡県で2007年に開催された国際大会の金賞受賞者。「ほかの種目にもトライしましたが結果が出ず、この種目に再出場できる資格を得て挑戦しました。年齢的に記憶力や集中力に不安がありましたが、職場でつちかってきた経験を活かし、使う側の身になってていねいに取り組めました」とふり返った。 「フラワーアレンジメント」の山やま口ぐちめぐみさん(愛知県)は、職場では高級車のシート縫製作業を担当している。フラワーアレンジメントはろう学校1年時に金賞を取ったが、国際大会出場を逃していた。「再挑戦の資格を得て今回、一から基礎を学び直し臨みました。これからも技術を高めていきたいです」。 「ビルクリーニング」の後ご藤とう梨り佐ささん(愛知県)は2回目の全国大会。職場では法人ビル内の清掃を担当しているが、終業後に特訓を続けてきた。「前回ダメだったところを注意して取り組みました。この経験を仕事に活かし、後輩の指導にもあたりたいです」。 「製品パッキング」の菅すが沼ぬま莉り緒おさん(栃木県)は特別支援学校の2年生。練習を積み重ね、今回が2回目の挑戦。「材料に傷をつけないよう注意して、あせらずていねいに取り組めたことがよかったのかなと思います。ほかの種目にも挑戦したいです」と語ってくれた。 「喫茶サービス」の細ほそ尾お希き良ら々らさん(岡山県)は、「通っていた学校で運営するカフェで、『あなたに接客してほしいから』といって来てくれた人がいて嬉しかったから」とカフェチェーン店に就職した。昨年は銅賞。「今回は、ほかの従業員役を務めた人たちと協力し、コミュニケーションをとれました。今後もお客さまに喜んでもらえる接客ができるよう、がんばっていきます」。 「オフィスアシスタント」の植うえ喜き多た勝かつ也やさん(静岡県)は、全国大会初出場で頂点に立った。「入社10年になる会社では清掃作業がメインですが、ラベル貼りなどの事務作業もしているので経験を活かせました。今後も職場でがんばっていきたいです」。 「ネイル施術」の山やま下した加か代よさん(北海道)は、ネイリストとしての経験は10年以上。「障害のある人も挑戦できたらいいのに」と思っていたところ、アビリンピックの競技種目になって嬉しかったという。「今後は福祉ネイリストの分野の勉強をして、福祉とネイルをつなげる活動をしていきたいです」と抱負を語ってくれた。 「パソコン操作」の竹たけ内うち和かず沙ささん(愛で開催される。アビリンピックの大会名誉会長である大村秀章愛知県知事が「今大会はすべての競技を一つ屋根の下、Aichi Sky Expoで行いました。来場者の多くのみなさんは、障害のある方の社会参加にかかわっていることを実感してもらえたと思います。来年もここでお会いできることを楽しみにしています」と挨拶を結んだ。  「お世話になった方たちに感謝したい」と喜びを語った「DTP」の海かい藤とう航こう貴きさん(山形県)は、幼少期からの車いすユーザー。地元情報誌づくりにもかかわり、街でバリアフリー状況を取材する。「社内で障害があるのは私だけですが、一緒に働くことで周りの人も気づきがあるようです。これからもいろんな場所に出ていきたいですね」と語ってくれた。 「電子機器組立」の黒くろ田だ朗あき史ふみさん(三重県)は地方大会3回目の挑戦で全国大会初出場。名前が読まれた瞬間、上司とともに両手を突き上げながら喜びを爆発させていた。「私の夢を終わらせず、国際大会を目ざしてがんばります」。 「義肢」の太おお田た賢よし人ひとさん(愛知県)は、障害のある学生が学ぶ専門学校の先生だ。「多くの人からアドバイスをもらいながら練習してきました。引き続き指導をしながら、学生たちにも大会出場をすすめていきたいです」。 「歯科技工」の今こん野のみよ子さん(神奈川「歯科技工」金賞、今野みよ子さん(神奈川県)「電子機器組立」金賞、黒田朗史さん(三重県)「義肢」金賞、太田賢人さん(愛知県)「DTP」金賞、海藤航貴さん(山形県)金賞受賞者たちの喜びの声10

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