働く広場2020年2月号
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働く広場 2020.2客対応の改善を求める要望書を提出した。DPI日本会議が昨年10月に実施した実態調査で、参加した延べ120人の3割が「乗車できなかった」と答えていた。 国土交通省は、東京五輪・パラリンピックを見据えUDタクシーと福祉タクシー計4万4千台を普及させる目標を掲げ、事業者に乗車拒否しないよう求める通達も出している。車両導入で補助金を受ける条件として、乗り降りする際にスロープを設置するなどの研修を条件として設けた。しかし事業者や地域によって対応の差が大きく、研修を受けていない運転手もいた。「電動車いすは乗車できない」、「乗るには30分以上かかる」などの誤った認識も見受けられたとして研修や指導の徹底を求めた。   障害者雇用支援事業を手がける「パーソルチャレンジ株式会社」(港区)は、IT特化型就労移行支援事業所「Neuro Dive(ニューロダイブ)」を開設した。人工知能(AI)や機械学習、データサイエンスなどの先端IT領域で障害者の職域拡大を目ざす。ニューロダイブでは、オンライン学習サービス「Uユーデミーdemy」などを活用し、IT領域のスキルを学習。国家資格を保有したキャリアコンサルタントとITに詳しいスタッフを配置し、特性に沿った支援も行う。  障害者就労継続支援施設「レッツビギン」(江ごう津つ市し)に、ポップコーンを製造販売する工房がオープンした。ポップコーンはスタッフが調理し、軽度の知的障害などがある市内の20〜60代の利用者7人が袋詰めやシール貼り、計量などの作業を担当する。味はキャラメル、チョコレートなど約30種類で、工房や県内のスーパー、道の駅、病院などで販売する予定。   発達障害者専門キャリアカウンセラーの木き津づ谷や岳たかしさんが『職場のあの人、もしかして発達障害?と思ったら』(秀和システム刊)を出版した。「部下の能力が極端に凸凹だ」、「同僚から『実はADHDなんだ』といわれた」、「障害者雇用の進め方を知りたい」といったさまざまな職場での悩みに答え、上司や同僚、人事・採用担当者の立場から、発達障害の人や発達障害かもしれない人と上手につき合い、ともに働くためのアドバイスをする。 著者の木津谷さんは、東京都産業労働局所属。一般企業で障害者雇用にたずさわったのち、行政の立場で障害者雇用の促進にかかわっている。B6変形判184ページ、1000円(税別)。   目黒区と「特定非営利活動法人目黒障害者就労支援センター」が「目黒区障害者就労促進フェア」を2月28日(金)13時から「めぐろパーシモンホール」(目黒区八雲1ー1ー1)で開催する。 今年度のテーマは「就労に向けた障害学生の支援」。障害のある学生の進路が多様化するなか、大学における学生支援体制、特別支援学校や家庭での就労に向けた取組みなどについて、現場でかかわる3人が講演。就労支援センターが支援して就職・定着に至った実際の事例なども交えて紹介する。参加費は無料(申込制。定員になり次第締切)。申込・問合せは、目黒障害者就労支援センターへ。電話:03ー5794ー8180E-mail:meguro-s@01.246.ne.jp「就労に向けた障害のある学生支援」講演会東京イベント本紹介障害者施設にポップコーン工房島根働くIT特化し障害者の就労支援東京『職場のあの人、もしかして発達障害?と思ったら』地方アビリンピック検索東京都、京都府、香川県*部門ごとに開催地・日時が 分かれている県もあります*  の県は開催終了2019年度地方アビリンピック開催予定2月京都東京香川29

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