働く広場2020年2月号
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働く広場 2020.2天皇陛下御即位記念「第39回全国アビリンピック愛知大会」が2019(令和元)年11月15日(金)~17日(日)、愛知県常とこ滑なめ市の愛知県国際展示場(Aアイチichi Sスカイky Eエキスポxpo)で開催された。「その技に 誇りと感動 あいちから」をスローガンに、382人が技能競技23種目に出場、2職種の技能デモンストレーションも披露され、各都道府県を代表する選手たちが磨き上げてきた技を競った。今年は技能五輪全国大会も同じ会場で行われた。 名古屋駅から特急「ミュースカイ」で30分ほどの中部国際空港。そのそばに、2019(令和元)年8月にオープンしたばかりの愛知県国際展示場で、午後2時半から開会式が始まった。アビリンピック・技能五輪に出場する選手や関係者ら約5千人が参加。「技能を受け継ぐ“手”」をテーマにした映像と、愛知県立松蔭高等学校の和太鼓部による力強い演奏がオープニングを祝った。 大会会長の大おお村むら秀ひで章あき愛知県知事は「2014(平成26)年に開催して以来の愛知大会です。メイン会場のAichiSky Expo(愛知県国際展示場)は延べ床面積9万㎡と、東京国際展示場に匹敵する規模です」と紹介しつつ、「この会場でみなさんは思う存分、力を発揮してください。ネバーギブアップです」などと激励した。大会旗・都道府県旗入場、国歌斉唱などに続き、主催者代表として当機構の和わ田だ慶よし宏ひろ理事長の挨拶、安倍晋三首相からの祝賀メッセージの紹介、愛知県議会議長の祝辞などが続いた。 最後に、アビリンピック愛知県代表で「義肢」種目に出場する太おお田た賢よし人ひとさんと技能五輪愛知県代表である横よこ谷たに快かいさんの両選手が選手宣誓。「われわれ選手一同は、職場の仲間そして家族への感謝を胸に、全国大会という晴れの舞台で日ごろつちかった技能を最大限発揮し、職業や地域、障害の有無にかかわらず、お互いに競い合うことを誓います」と決意表明した。 また開会式後には、別会場で都道府県選手団交流会も行われた。愛知県内の特産茶菓が用意され、愛知県立豊田高等特別支援学校合奏部の演奏などが盛り上げるなか、選手や関係者らが親睦を深めた。  ●オフィスアシスタント/製品パッキング/ビルクリーニング/喫茶サービス 競技とデモンストレーション、障害者ワークフェアの会場は展示ホールBとC。ホール同士がつながっており、一体感のある開放的な空間だ。ホールCでは技能五輪の競技の一部も行われた。 「オフィスアシスタント」では、A3判書類の片袖折り(※1)や冊子への正誤表挿入、送付書類のピックアップ、宛名ラベル貼り、封入封かん作業などを説明・練習時間を含めて120分で行う。2回目の全国大会という脇わき阪さか春はる香かさん(和歌山県)は、職場でも文書発送業務などを担当。「競技はあまり緊張せずに終えることができました」と語り、銀賞受賞を果たした。田た中なか明あ日す香かさん(愛媛県)は、就職した新聞社で郵便物の仕分けなどをするようになり、競技に挑戦。自らデザインした社名入りポロシャツを着て臨み、「会社の人たちの応援が嬉しかった「その技に 誇りと感動 あいちから」第39回全国アビリンピック愛知大会大会会長の大村秀章愛知県知事選手団交流会では、選手が大会に向け抱負などを語った開会式開会式 愛知県国際展示場競技紹介、選手・応援団の声11月15・16・17日1115月日(金)(土)月1116日※1 片袖折り:ほかのページよりも大きなサイズの書類の片側を折りたたんではさみこむこと文:豊浦美紀/写真:小山博孝・官野 貴4

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