働く広場2020年8月号
32/36

働く広場 2020.8ど、使い勝手をよくした。「指さし会話シート」は左記からダウンロードできる。https://www.kahoku.co.jp/special/spe1115/ 「社会福祉法人同愛会」(塩しお谷や郡塩谷町)は6月1日、障害者や高齢者が宿泊できる温泉旅館「なかが和わ苑えん」をオープンした。 昨年に廃止された県障害者保養センター「那な珂か川がわ苑えん」を県から購入し、客室やトイレなどを大幅に改修した。12室、宿泊利用定員52人で、客室や浴室など館内すべてがバリアフリーとなっている。 車いすの障害者と一緒に介助者も入浴できる大浴場や、ストレッチャーつきの浴室も整備し、日帰り利用客向けの休憩室も設置。施設内で障害者の就労支援や高齢者のデイサービス事業も始めた。電話:0287ー92ー5511 「合同会社KIZUNA」(長ちょう南なん町)は、障害者が就労するコーヒー豆販売店「キズナコーヒー」を茂も原ばら市のJR茂原駅前にオープンした。同店では、コーヒー豆の焙ばい煎せんから販売、宅配サービスまでを手がける。さらに高齢者向け配食サービスや乾燥野菜の製造販売を事業化し、1年後には40人の障害者雇用を目ざす。 また、6月には障害者が入居するグループホームと、ペット共生型アパートが一体となった集合住宅「キズナホーム」を長南町に開設。4階 厚生労働省は、都道府県に対しタブレット端末やスマートフォンを使った「遠隔手話サービス」の導入に関する経費を補助する。手話通訳をする人の新型コロナウイルス感染予防に配慮しながら、聴覚障害者の意思疎通支援体制を強化するもの。 聴覚障害者が新型コロナウイルス感染を疑い、帰国者・接触者相談センターに相談したり、医療機関を受診したりする場合を想定。専用アプリを使ったビデオ通話機能で手話通訳をする人とつなぎ、医師らとの意思疎通を仲介する。 医療機関を受診する際などに手話通訳者の同行が困難だったり、医師らがマスクを着用していると、唇の動きが見えず言葉を理解しにくかったりする場合があるとの声に応えた。 京都市が、就労支援施設で働く障害者の工賃を補助する独自の支援を行う。市内に166カ所ある就労継続支援B型事業所のうち、新型コロナウイルス感染拡大にともない、収入が減少し一定の工賃の支払いが困難な事業所が対象。B型事業所は、障害者と事業者の間に雇用契約がないため、国の雇用調整助成金の対象外となっている。4月1日から9月30日までの利用にかかる工賃が対象となる。 岡山県は、災害時における障害者の避難プランとなる「サポートブック」を作成した。西日本豪雨の教訓をふまえ、避難のタイミングや方法、ルートなどを家族や身近な支援者と決めておくことで迅速な行動につなげる。 「いつ、だれとどうやって逃げるか、避難を支援してくれる人がいるか」などを記入。障害特性や個人情報、障害者手帳、処方箋のコピーなどの持ち出し品リスト、避難所で周囲に配慮してほしいことも書き込む。支援者向けに障害に応じた配慮点などをまとめた手引もつくった。ブック(A6判)は2千部、手引(A4判)は500部作成。障害者団体などに配布するほか、県のホームページからもフォーマットを入手できる。河か北ほく新しん報ぽう社しゃ(仙台市)は、災害時やマスク着用時の聴覚障害者の意思疎通を補助する「指さし会話シート」をリニューアルし、河北オンラインニュースで公開した。 シートは2枚。1枚目は避難の必要性など被災直後の対応をたずねる質問ごとに「はい」、「いいえ」の選択肢をつけた。あいうえお表には、小文字や記号を加えた。2枚目は「文字」、「手話」など障害によって異なる会話方法に応じた要望事項を記載。筆談用のスペースも設けるな障害者が宿泊できる温泉旅館オープン栃木障害者支援「キズナ」就労や住居で自活後押し千葉災害時の障害者「サポートブック」作成岡山地方の動き生活情報就労支援施設で働く障害者の工賃補助へ京都「指さし会話シート」が使いやすく宮城国の動き「遠隔手話サービス」導入の経費を補助厚生労働省30

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る