働く広場2020年9月号
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サポートセンター)」である。2020(令和2)年6月現在、本社の「恵比寿事務サポートセンター」は、3人の知的障がいのある社員で構成される「オフィスチーム」と、7人の精神障害者保健福祉手帳を持つ社員(精神障がい、電力・ガソリンの使用量の集計、音声ログの評価やテキスト化、代理店登録内容の点検、保険関係書類の点検、代理店ホームページの点検など、業務依頼元の部署も多岐にわたる。「3年連続で事務チームに感謝状を贈呈してくれた部署もあるんです。贈呈式では、みんな誇らしげでした」と、人事部ダイバーシティ推進室担当次長(恵比寿事務サポートセンター統括)である立たち花ばな順じゅんさんは話す。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、テレワークと出勤を組み合わせた勤務体制となっているため、現在、全員がオフィスに揃うことは困難だが、連携しながら業務にあたっている。朝礼では、理念と行動指針の唱和、業務予定などが共有される。テレワークで在宅勤務をする障がいのある社員も、リモートで朝礼に参加する。「今日の業務予定を確認してください。代理店マスターの確認業務は引き続きやってください。午後は保険書類の仕分け・郵送業務が入ってきますので、効率よく進めてください」立花さんのよく通る声と、リモート参加の社員に向けてパソコンの画面に集中している姿が印象的だ。発達障がい)で構成される「事務チーム」の二つで編成されている。開設以来、1人の退職者も出ていない。オフィスチームは会議室の清掃など、オフィス環境を整える業務。事務チームは、高度なパソコンスキル、事務精度の高さ、細部にわたるチェック力など、精神・発達障がいのある社員の特性、強みを活かした業務をになっている。全社の紙・1人の退職者もなし・4年目の「恵比寿事務サポートセンター」働く広場 2020.9恵比寿本社に設置された「恵比寿事務サポートセンター」オフィスチームは、会議室の机やホワイトボードの清掃なども行うデータ集計などを担当する事務チーム22

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